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2021.10.13

【コラム】松井大輔がフットサルにデビューした日

PHOTO BY高橋学

松井大輔のフットサルデビューを見たい──。

期待を胸に募らせたサポーターが横浜武道館へと詰めかけ、開場前から長蛇の列。スタッフが慌ただしく来場者の対応に奔走する姿が、いつものFリーグの雰囲気とは異なることを実感させた。

会場では背番号22のグッズが売られ、松井大輔で盛り上がるなかY.S.C.C.横浜vs湘南ベルマーレの“神奈川ダービー”は高揚感に満ちた空気感のなかでキックオフを迎えた。

文=舞野隼大

サッカーを始めた小3年のときくらいの初心者

“松井効果”で注目が集まる横浜は、期待とは裏腹に、開始48秒で失点。第1ピリオド9分にも失点を重ね2点ビハインドに。戦況が厳しくなると同時に、フットサルを始めて2週間足らずの松井の投入も難しくなった。それでも松井は、来るべきその時のために備えた。ベンチで試合の様子を静かに見つめ、疑問があればその都度チームメートに質問していた。

残り時間が2分を切ろうとしたとき、交代ゾーンで背番号22がスタンバイ。プレーが切れると、来場者に配布されたスティックバルーンの音に歓迎されながら、Fリーグのピッチに松井が立った。

「初めて芝生の上でなく体育館でやらさせてもらい、最初は緊張するかと思いましたけど、それもなく、いつも通りやれました」

左サイドでボールを受けると、松井は持ち味のテクニックで、対峙する相手選手を抜き去ろうとした。CKでもこぼれ球に反応してシュートを狙う。どちらも失敗に終わり、1分半ほどの出場でベンチへ。果敢に前を向いてゴールを目指す積極的なプレーに、会場は大きな盛り上がりを見せていた。

第2ピリオド、横浜は30分にも失点して0-3に。だが35分、小林拓夢のゴールで1点を返すと、直後に再び松井の出番がめぐってきた。チームとして攻撃に転じることができないなか、不慣れながらもマークする相手を追いかけ、ディフェンスでも手を抜かない姿勢を見せた。

この試合のプレータイムは約3分。デビュー戦は短い出場時間に終わった。

「僕は小学3年生のときにサッカーを始めて、3年生のときにサッカーの動き方を知りました。そのときと同じくらい、フットサルの動き方もまだまだ初心者。そういうなかで試合に出させてもらい自分としては楽しかったですし、もっとプレーしたかった」

試合後、松井は素直な気持ちを口にした。

「20代がほとんどで若いチームですが、すごく将来のあるチームだと思います。僕と一緒に成長していってほしい。僕は基本的なフットサルの動きが、この2週間でやっと触りくらいわかってきた。もうちょっと積み上げていきながらフットサルを知りたい」

今年5月に40歳を迎えた松井。だがフットボールを楽しむ気持ち、新しい挑戦で自らを高めていく気持ちは、サッカーを始めた小学生のときから変わらない。

「彼には真面目さとひたむきさと少年のような面持ちがあり、若いメンバーにも溶け込んでもらい、みんなと同じようにやってくれている」と、前田佳宏監督もレジェンドの熱心な姿勢を賞賛する。そして、こうも言う。

「彼は必ず日本を代表するフットサル選手になれる。今後とも期待してください」

Fリーグではこれまでに、三浦知良やロベルト・カルロスといった偉大なフットボーラーがピッチに立った。しかし松井は彼らのように単発での出場ではなく、シーズンを通して戦う。

次の試合は、10月24日のエスポラーダ北海道戦。フットサルを始めてから1カ月が経過する。松井は、どんなプレーで我々を楽しませてくれるだろうか。

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