更新日時:2022.04.01
【日本代表/WEB取材】代表デビュー戦で決勝点を挙げた20歳の金澤空「あまり緊張しない」
PHOTO BY高橋学
3月27日から4月2日にかけてUAE遠征を行なっている日本代表。
30日に行われた“木暮ジャパン”として初の対外試合になるフットサルアラブ首長国連邦(UAE)代表との試合は、2-1で勝利を飾ることができた。
昨年のW杯が終わり、ブルーノ・ガルシア監督が退任。木暮賢一郎監督が新たに就任してからはフレッシュな顔ぶれが多く、新たな代表チームがスタートしている。
そんな中、ここまで3度の代表活動にすべてに呼ばれているのが20歳の金澤空だ。
以前、「スコアを動かしてチームを勝たせる選手になりたい」と話していた若武者は代表デビュー戦となったこの試合で決勝点をマーク。代表初ゴールでチームを勝利に導いてみせた。
かかるプレッシャーも大きかったはずだが、金澤はこの試合をどんなメンタリティで臨んだのか。試合の翌日、金澤のオンライン取材が行われた。
【試合結果】
フットサル日本代表 2 (1-0) 1 フットサルアラブ首長国連邦代表
日時:2022年3月30日(水)19:00キックオフ(現地時間)
会場:Zayed Complex Arena(アラブ首長国連邦/フジャイラ)
得点経過
1分 オリベイラ・アルトゥール(名古屋オーシャンズ)
31分 失点
37分 金澤空(立川・府中アスレティックFC)
スターティングメンバー
黒本ギレルメ(立川・府中アスレティックFC)
平田ネトアントニオマサノリ(名古屋オーシャンズ)
吉川智貴(名古屋オーシャンズ)
クレパウジ・ヴィニシウス(ペスカドーラ町田)
オリベイラ・アルトゥール(名古屋オーシャンズ)
ゴールを取らないと呼んでもらうことが難しい
──本来であれば、U-20日本代表などで国際試合を経験しているはずが、ここまでは中止などで経験できませんでした。そんななか、A代表でようやく経験することができましたが、どうでしたか?
ピッチに入場して、国歌斉唱で気持ちが高まりました。
──決勝点はどんなゴールだったのでしょう?
バナナ(クレパウジ・ヴィニシウス)からパスを受けて、左サイドの1対1から中に切り込んで、ピヴォのマサさん(平田・ネト・アントニオ・マサノリ)にパスして、キープしてもらったところにオーバーラップで走り込んで、落としをダイレクトで決めました。
──決まった瞬間の気持ちはどうでしたか?
めちゃくちゃ嬉しかったです。そろそろ点を取らないといけないという時間だったので、あの時間帯で決められたのは良かったです。
──パワープレーではない?
ではないですね。
──そこで点を取るメンバーとして起用されていた。木暮監督からの期待をどう感じますか?
U-20のときから「得点を取れる選手になってこい」と言われていました。昨日の試合でも「勝負してこい」と言われて、あの時間帯で仕掛けて決められたことは良かったです。
──AFCアジアカップの予選がいつになるかわからないなか、呼ばれている選手は印象を残すチャンスです。今回の2試合でどんなアピールをしたいですか?
まずは自分の特徴であるドリブルとスピードでどれだけ違いを出せるか。あとはゴールを取ることが一番のアピールになると思う。その意味ではUAE戦では、相手の足に引っ掛けてしまったところもあるので、サウジアラビア戦では修正していきたいです。
──サウジアラビア戦の分析は?
動画は選手に送られているので、それを個人で見て、午後の練習でやっていく感じですね。サウジアラビアは個人の力があってドリブルで仕掛けてくる選手もいるので、そこで負けないこと。個人でこちらも違いを出せたら必ず勝てるかなと思います。
──海外での試合はいきなり緊張したり、戸惑うことも多いと思います。ですが話を聞いていると、海外でも自分をより出せていると感じますが。
海外の相手に緊張は全くしないですし、すごくワクワクしました。とても綺麗なピッチで、相手も普段とは違うので、ワクワクしていました。
──緊張しないで力を発揮できるのは昔から?
そうですね。大きな舞台で活躍したらみんなからも注目してもらえるので、あまり緊張しないです。
──それは幼少期の体験なのか、親ゆずりな部分なのかどんな理由がありますか?
父親は緊張しいで、お母さんは気が強い。なので、そこは母親譲りかもしれないですね(笑)。
──木暮賢一郎監督になってから3回の活動でずっと呼ばれているのは、FPではヴィニシウス選手と金澤選手だけです。ご両親などはどんなことを言っていますか?
選ばれるのはもちろんすごいけど、残り続けるのはもっと難しい、と。それは親からもそうですし、比嘉リカルド監督からも常々言われています。結果を出さないといけないなと。
──木暮監督も、結果を出すことが1番のアピールと話してきています。木暮体制になってから、意識していることはありますか?
とにかくゴールへの意識です。僕は攻撃的な選手なので、ゴールを取らないと呼んでもらうことが難しいので、そこは意識しています。
──金澤選手は決して体が大きいわけではないと思います。海外の選手と対戦して、普段と異なる部分や、通じたこと、難しかったことなどどんな感触でしたか?
少しでも仕掛けるところが遅れると、1人目をはがせても、2人目で引っかかってしまうなと。ただ自分のタイミングで仕掛けられたら勝負できるという感覚はありました。
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