更新日時:2023.09.03
【F1第13節|記者会見/立川vs湘南】2000人超え“お祭り感満載”ホームゲームで6発快勝!立川・上村充哉「進むべき方向は間違っていなかった」
PHOTO BY勝又寛晃
9月2日、アリーナ立川立飛アリーナにて、Fリーグディビジョン1第13節が開催され、立川アスレティックFCと湘南ベルマーレが対戦した。
前節のペスカドーラ町田戦は、得点機を多くつくりながらもPK献上でバランスを崩し、0-4の無得点で敗れた立川。2週間の中断期間を終え、迎えたホーム戦では2000人の観客の前でゴールを連発し、6-1で勝利した。
試合を終え、比嘉リカルド監督とキャプテンの上村充哉が記者会見に出席した。
取り組んできたことが、いい形で帰ってきた
●比嘉リカルド監督|立川アスレティックFC
──試合を振り返って。
久しぶりの試合でした。自分たちのホームでたくさんのお客さんに来ていただいて、すごくいいペース、いいリズム、いい雰囲気を出すことができました。僕らの戦う姿勢にサポーターも応えてくれて、すごく大きな勝利でした。ただ次のゲームに勝たないと今日勝てた意味もなくなってしまうので、月曜日からまた切り替えて、いい準備をしていきたいです。
──第1ピリオドで先に湘南がタイムアウトをとった直後に、立川もタイムアウトをとっていました。残り時間も少ないタイミングでしたが、どんな指示をしていたのか教えてください。
僕がタイムアウトを使うのは、チーム全体にメッセージを送らないといけない時か、セットプレーなど、何か変化できるようなタイミングです。タイムアウトは本当に大事にしています。
アウェイの北九州戦で、第1ピリオドでタイムアウトをとって残り1秒ですごく大きな1点が取れたので、今日もセットプレーを仕掛けてみようと思って、あそこで時間をとりました。もちろん簡単ではないですけどね。
──前節の町田戦は無得点で終わっていましたが、この2週間ではどういう取り組みをしましたか?
前節については、0-4という結果だけ見たら「いい試合だった」って言うのはおかしいですよね。でも、僕は失点するまでは自分たちのペースで、失点するまではいい試合だったと思っています。ただ、0-0からどっちが先に点を取ってリードするかが、勝利の確率を高める大きな分かれ目でした。いくら守備でも攻撃でもいいプレーができても、ゴール前で点が取れないと意味がないので、そういう試合での自分たちのメンタル、そして決定力を上げようという点でに注力して取り組みました。
今日は6点取れましたが、もっと決めててもおかしくないくらい、たくさんのチャンスがありました。ただ取り組んできたことがいい形で帰ってきたと思います。
──後半残り10分で5-0でも、監督がベンチからゲキを飛ばしていた姿が印象的でした。点差が開いていても、あれだけ厳しく選手に要求する意図を教えてください。
今まで僕たちは、いろんな勝ち方、いろんな負け方をしてきました。5-0でリードしていたことは非常に大きいし、あそこから5失点、6失点という可能性は低いですけど、次の試合のためにも1点でも許しちゃダメだっていう意識を選手にもっていてほしなと。
あとは、自分たちの攻撃を立ち上げるところは素晴らしいんですが、相手のタイミングにアジャストする力がまだちょっと足りないです。いい攻撃をしても、相手のディフェンスに対してもっと適応していかないといけない。
相手を引き出して調子が乗ってきたら、自分たちがあげて行こうっていう声をかけても、今日はなかなか聞こえないシーンもありました。もちろん、スタンドの声援はありがたいですけどね。だからコミュニケーションを取れるように、ああいう声かけの仕方になりました。
──今日は会場も暑かったですが、第1ピリオドから攻守の入れ替わりが激しい展開が続きました。40分もつのか心配していたのですが、監督としてはタイムシェアの管理は意識していましたか?
タイムシェアもそうですけど、プレータイムとかカードも気にしていました。たとえば充哉はもう2、3枚カードをもらってて、次の名古屋戦で出場停止になるわけにはいかないので。あとは5点差になって、あまり出てない選手も自信つけられるように、プレー時間を与えることも大切です。
自分たちの攻撃はディフェンスからスタートしています。何のために守備をするかというと、一番点が取れるトランジションを引き起こすためです。ディフェンスも揃ってない状態でオープンな展開にもちこむことができます。町田戦もそれはできていて、いい守備で高い位置でボールを奪って相手のゴール前まで運びましたが、決めきることができませんでした。今日はフィニッシュまで冷静で、すごくよかったです。たくさん走っても、月曜しっかり休んでもらえれば大丈夫だと思います。
毎日冷房をつけずに暑いところで練習しているので、暑さも特に関係ないです。戦い方も真面目だし、点取りたいところもあるから、選手たちはよく走ってくれました。
──名古屋戦に向けた意気込みをお願いします。
相手のことを分析して、自分たちのやり方を考えないといけませんが、メンタルは毎試合勝ちたいという気持ちだけです。ただ、誰と戦うかによって、勝ち方はとても大事です。どんなリズムになっているか、誰の打開力が高いか。40分同じペースが続くわけじゃないから、ちゃんと我慢する時間は耐えて、チャンスの時間でしっかりと点を取れるメンタリティをもって、名古屋から勝ち点3をもち帰りたいです。
いいイメージが自分のなかでできている
●上村充哉|立川アスレティックFC
──試合を振り返って。
ベルマーレは6連敗中のチームではありますが、強いチームなので勝つことができてよかったです。2000人以上のお客さんが来てくれて盛り上がっていたし、チームとして進むべき方向が間違っていなかったと感じられた試合でした。
──第2ピリオドの上村選手のゴールで大きく流れを引き寄せたと思いますが、この試合にかけた思いと、勝利手にした今の気持ちを教えてください。
ホームもアウェイも関係なく、お客さんがたとえ一人でも全力で戦うだけなので、試合に対するモチベーションっていうのはそこまで毎試合変わらないです。ただ、こんなにお客さんが入って負けたら盛り下がると思うし、今日は初めて見に来てくれた方もいたと思うので、結果的に2000人以上の前で勝てたのは、すごくよかったなと思います。
──もともと守備だけではなく攻撃でもチームに貢献する上村選手ですが、今シーズンはその姿勢がよりゴールという結果に結びつき、チーム最多の7得点目をマークしています。ここまでのご自身のプレーについて振り返りをお願いします。
ゴールは決めてますけど、自分のセットが出ている時は、「俺が点を取る」っていうのはないです。僕は一人で相手をはがしてなんとかするタイプじゃないし、チームに安定感をもたらすためにも、自分のセットは失点せず、誰かしらが点を決められるようにっていうことだけは大切にしています。
──今日の上村選手のシュートが、ポストやバーのスレスレに飛んでいて、正確差が増しているように感じました。何か意識して練習したりしていたんでしょうか。
インサイドの練習を最近していて、横浜戦でもいい形でインサイドシュートが決まったので、いいイメージが自分のなかでできている感触はあります。
今まではインステップで振り抜いていたことが多かったんですけど、インサイドでしっかり隅を狙えば入るっていうのを監督から教えてもらっていたので、その成果かなと思います。
──名古屋戦に向けた意気込みをお願いします。
順位的には挑むっていう形になると思いますが、僕たちは優勝を目指してやってるので、対等に戦っていかないといけません。相手によってやり方も少しは変わると思いますが、メンタル的なところは相手を上に見過ぎないように、自信もって戦いたいです。
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