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作成日時:2019.09.27
更新日時:2019.09.28

ブルーノ・ジャパンの最新序列。W杯出場権を懸けたアジア選手権のメンバー争いを読み解く。

PHOTO BY軍記ひろし

今週、タイ代表との国際親善試合を終えた日本代表は来たる10月、AFCフットサル選手権2020予選に臨む。「東アジア選手権」と呼ばれる同大会の目的は、出場7カ国中の上位3チームに入り、2020年2月(予定)の本大会の出場権を獲得すること。そこでさらに上位5チームに入れば、同年秋にリトアニアで開催されるワールドカップに出場できる。2016年W杯の出場を逃した日本にとって、悲願の舞台である。

2016年10月に就任したブルーノ・ガルシア監督の下で始まったプロジェクトは、いよいよ最終ステージへと向かっている。現行のレギュレーションでは、アジア選手権、W杯に登録できる選手は14人。メンバー争いを勝ち抜き、日本を代表して戦うのは、いったい誰になるのか。最新の序列を読み解き、考察する。

今後の代表入りは想像以上に狭き門

この3年間の国内キャンプ、海外遠征、国際親善試合などでブルーノ監督が招集したのは、ゴレイロ10人、フィールドプレーヤー48人の計58人(招集された全選手名は記事の最後に記載)。その過程で「W杯出場」という絶対的な目標から逆算して選手の能力や適性を見極め、今回のタイ代表との国際親善試合で招集した16名について、ブルーノ監督は「70%の中核と、経験値では及ばない30%の選手」と表現した。この構成比率が、まずは大前提となるだろう。

さらにブルーノ監督は、「16名は、国内のみの選手から構成されていて、Fリーグの7クラブから招集しています。プラス3名、逸見勝利ラファエル、平田・ネト・アントニオ・マサノリ、清水和也がスペインとポルトガルでプレーしていて、彼らのことは私の頭の中にあります」と話している。

加えて、タイ戦後には、「海外でプレーしている選手、回復しつつある選手やケガをしているために招集できない選手、本来、呼ばれてもおかしくない選手を招集できない状況でも準備しておく必要がある。今日の試合で出場時間がなかった選手はそのためにトレーニングをして、準備をしてくれています」と、タイ代表がフルメンバーで挑んできたこととは逆に、日本はフルメンバーではなかったことを示唆する言葉を残した。

これらを踏まえると、ブルーノ監督が考える現状のベストメンバーを推測できる。

【日本代表ベストメンバー(14名)】
●ゴレイロ
ピレス・イゴール(39歳)
関口優志(27歳)

●フィクソ
皆本晃(32歳)
滝田学(33歳)

●アラ/フィクソ
吉川智貴(30歳)
西谷良介(33歳)
安藤良平(30歳)

●アラ(攻撃的)
仁部屋和弘(31歳)
逸見勝利ラファエル(27歳)
加藤未渚実(26歳)
室田祐希(27歳)

●ピヴォ
星翔太(33歳)
清水和也(22歳)
森岡薫(40歳)

国際大会の場合、多くの指揮官がゴレイロは2名か3名かで悩むものだが、日本も当然、本大会で3名を登録する可能性を考えると、ブルーノ監督が話す「70%」どころか、もはや「90%」は確定していると見るのが妥当だろう。もちろん、上記メンバーの誰もがその座を「安泰」と捉えている選手はいないと思うが、そうは言っても、現時点から先のメンバー入りは、思った以上に狭き門だということだ。

【次ページ】ゴレイロの3人目は、檜山か篠田か?

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