ブルーノ・ジャパンの最新序列。W杯出場権を懸けたアジア選手権のメンバー争いを読み解く。
PHOTO BY軍記ひろし
便宜上、年齢を記載したが、代表チームの目的が「W杯出場」ということを踏まえて、ベテランの役割が高くなることも当然だ。清水和也が唯一の「若手」の位置付けだが、エルポソのトップチームデビューも果たした22歳はもはや若手枠ではない。おそらく、招集歴のない選手を呼ぶ「サプライズ」も考えづらいだろう。
では、このメンバーが本大会に向けてどのように変化する可能性があるのか。
メンバー発表の記者会見ではいつも、ブルーノ監督は選手のポジションを明らかにするため、ポジションの構成バランスを重視して招集する指揮官だと考えられる。そうすると、ゴレイロの招集を2人と仮定すると、守備力、ゲームコントロール、パスやドリブルなどの攻撃志向を持つ「フィクソ」が2人、ゲームメイク、フリーランニング、守備と攻撃のつなぎ役ができる「アラ/フィクソ」が3人、ドリブルやシュート、3人目の動き、フィニッシュワークが得意な攻撃的「アラ」が4人、前線の起点となり、重要なゴールを奪えて、状況に応じたパス回しも苦手としない「ピヴォ」が3人という、現在のバランスが最適だと考えているだろう。現状では「バックアッパー」的な位置付けの強い選手が食い込めるかどうかは、彼らが今後のリーグ戦でどうアピールできるかにかかっている。
では、直近の国内合宿や、ポジション、プレー適性などを踏まえて、現時点の最新序列を読み解いていく。
ゴレイロの3人目は、檜山か篠田か?
●ゴレイロ
ピレス・イゴール
関口優志
────────
矢澤大夢
檜山昇吾
篠田龍馬
税田拓基
「ゴレイロ」の三番手はこれまで矢澤大夢だったものの、7月に左膝前十字靱帯断裂で戦線離脱。全治8カ月であるため、アジア選手権本大会の出場も難しく、3月の全日本選手権での復帰が濃厚となる。所属するバサジィ大分は首位争いを演じて好調を維持しているが、復帰後の代表活動で復調をアピールできたとしても経験不足がネックに。そう考えると檜山昇吾や、抜群の安定感がある篠田龍馬の可能性も浮上してくるだろう。
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