9月24日、Ｆリーグディビジョン１の第15節、ペスカドーラ町田vs湘南ベルマーレが町田市立総合体育館で行われ、湘南は2-2で引き分けた。

今シーズン、2度目となる“境川決戦”。湘南にとっては、7月にホーム、小田原アリーナで対戦した前回は1-3と敗れたなか、是が非でも勝利したい一戦となった。12分に先制を許しながらも、15分に堀内迪弥の今シーズン13点目となる一撃で追いつくと、第2ピリオド、30分には林田フェリペ良孝が逆転弾をマーク。お馴染みの“バク宙パフォーマンス”も飛び出すなど、流れを呼び込んでいた。しかし33分、クレパウジ・ヴィニシウスに同点ゴールを奪われ、スコア2-2でタイムアップ。前回の借りを返すことはできなかったものの勝ち点1を手にした。

試合後、伊久間洋輔監督とキャプテンのフィウーザが記者会見に出席した。

フィウーザは、もう大丈夫

●湘南ベルマーレ｜伊久間洋輔監督

──今日の試合を振り返って。

境川決戦なのでいつも激しい試合になるのですが、今日も相変わらずで。ゲームは先にFKで失点しましたが、逆転もできましたし、今、自分たちの順位を考えて、2位の町田に引き分けるのは、もちろん勝ちたかったですし、選手もみんな勝てると思っていたと思いますけど、ただ本当に、練習したことが試合に出ていたのかなと。第2ピリオドも粘り強く守備をして逆転して。最後まで僕は、町田はパワープレーをしてくると思っていたので、それを返して勝ち点3を奪えたらという考えだったのですがそのまま終わってしまいました（苦笑）。

Ｊリーグも今日は新国立競技場のゲームなのでそちらに行っている方もいると思うのですが、たくさんの方が来てくれたなかで、いい試合ができたと思います。次に向けて練習していきたいです。

──前節は8試合ぶりに勝利。今日は引き分けで2試合負けなしです。ここからの中断での改善点は？

今日は定位置攻撃で2得点できています。セットプレーもそうですし、定位置攻撃も、（堀内）迪弥がやってくれた形などは、前回のバサジィ大分戦もそうでしたが、彼がああいう形で点を取れると、うちのゲームは有利に運べます。あとはやはり、セットプレーのバリエーションと精度のところですね。

最終的なフィニッシュの精度や、時間帯に応じた戦い方。ラスト、町田のディフェンスを回避できなかったので、そのあたりのバリエーションをさらに増やせれば、後半戦に向けてもっといい戦いができるはずです。

（靏谷）春人や（萩原）真夏も勝負できていたと思うので、そういう選手がもっと結果を出せるような組み立てができたら、さらに得点を増やせると思うので、そのあたりを次に向けてやっていきたいです。

──あらためて、フィウーザ選手のいいところは？

いいところだらけですけどね。もちろん、シュートストップに関してもそうですけど、この時間帯でやられてはいけないという局面でのストップ率は相当高いと思います。

例えば、第1ピリオドの最初とか、10分過ぎとか、だいたいゲームが動く時間のピンチを救う率ですね。単純に止めるというか「それを止めてくれた！」というのが、FPのモチベーションを非常に高める。町田もおそらく、ジオヴァンニがそうだと思いますが、フィウーザにはそれがある。

あとはゲームコントロール。今は下につけるべきか、ロングボールなのかという判断が非常にいいと思う。それはFPにも伝わる。今は危ないんだなというのがわかる。そういう部分が素晴らしい。

技術は言うまでもありません。第13節の立川アスレティックFC戦の試合後の会見で言ったのですが、そういった、ゲームを決められるところがすごいと思います。

──本格的に復帰してから2試合目。際どい接触も多かったが万全ですか？

万全ではないと思います。前回も非常に、使うか迷いました。前回は、試合前にフィウーザは「50%だ」と。でも、それで次の試合に向けてコンディションを上げてくれたらうちにとってプラスですから使いました。前回よりもコンディションが上がったと思う。怪我はもう大丈夫なので、あとは動きや強度に慣れて、解放していくだけだと思うので、大丈夫だと思います。

めっちゃ、うれしいです

●湘南ベルマーレ｜フィウーザ

──今日の試合を振り返って。

今日は、「おめでとう町田」と。いい試合でした。第1ピリオドは1-1で、第2ピリオドも1-1。40分間、湘南と町田が勝利に値する戦いで、最後は2-2でした。ちょっと寂しいですね。2-1から勝てなかったので。ただ、町田には何人も素晴らしい選手がいます。次、頑張ります。

──日本代表の選出おめでとうございます。お気持ちを聞かせてください。

ありがとうございます。めっちゃ、うれしいです。ずっと行きたいところでした。日本が大好きなので。日本代表も大好き。めっちゃ気持ちが強いです。うれしいです。