更新日時:2023.11.11
【F1第20節|記者会見/横浜vs立川】勝ちにいく気持ちの見えなかったチームに、立川・比嘉リカルド監督が一喝。「今日は本当に情けない試合だった」
PHOTO BY本田好伸
11月10日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第20節、Y.S.C.C.横浜vs立川アスレティックFCが行われた。
立川は第1ピリオドをスコアレスで折り返すと、29分にFKを与え、グラウンダーのシュートを直接決められてしまい失点。追いつかなければならない立川は、残り4分を切ったタイミングでパワープレーを開始。リスクをかけながら敵陣へ押し込んでいったが、残り30秒にパワープレー返しを決められて2点差に。0-2のまま試合は終結し、今季8敗目を喫してしまった。
試合を終え、比嘉リカルド監督とキャプテンの上村充哉が記者会見に出席した。
本当に勝ちたいチームなら、ああいう失点はしない
●立川アスレティックFC|比嘉リカルド監督
──試合を振り返って。
残念な試合でした。結果よりパフォーマンスが悪すぎる。動けてないし走れてない。「試合に勝ちたい」、試合に入ったぞ」という感じが伝わらなかった。いろいろ考えないといけないですけど、今日は本当に情けない試合でした。
──今季は大量得点で勝つ試合もあります。相手がいることですし、試合は生ものですけども、その試合とどんな違いがあると感じていますか?
難しいですね。「なんでいい試合をしてたくさん点を取っても、次の試合はめっちゃやられるのはなんでだろう」と自分でも思います。意識的には前向きに集中してやろうとしています。でも、ずっと(チームのパフォーマンスに)波が出ているから平均的なパフォーマンスを出してほしいですね。
──ボラ選手がかなり長い時間プレーされていて、コンディションが上がってきているのでしょうか?
ディフェンス面で危ないところが出てくると思われがちですけど、それは準備しています。今日もディフェンスではやられていませんでした。ボラの裏を取られたり、抜かれたりすることはなかったです。昔はすごいストライカーで、一回でもチャンスがあったらすぐに点を取っていた選手です。最近は残念ですけど決定力が落ちてきているところがある。でもそういう(シュートを打てる)場所にいるから、たくさんチャンスを作って打てば入るかなと期待しています。負けていたら長い時間使うしかないし、勝っていたら時間は減らそうと、いろいろプランニングはしていますけど、ボラを使って(彼が原因で)負けている試合はなかったです。
──パワープレーを仕掛けていた第2ピリオドの残り1分31秒に、高い位置でキックインのチャンスを得てタイムアウトを取得しました。ゴールを狙うための作戦を練っていたのかと思いましたが、パワープレーを引き続き行った理由は?
(残り1分31秒の場面以外に)40分間でセットプレーのチャンスは何回もありましたけど、どこにどんなボールを出して、誰が打つかのチョイスが悪かったです。でも、フィニッシュまでいけたシーンもありました。残り1分半にシュートへいけなかったのは本当に残念でしたけど、それは駆け引きですね。相手のディフェンスしているキャラクターを把握して、タイムアウトを取って、相手のディフェンスが変わっていたら(作戦を練り直したくても)もう一度タイムアウトを取ることはできないじゃないですか。だから、そのままいこうとやりましたけど、(ゴールにつながらず)残念でした。練習から「ディフェンスが変わったらもう一度違うパターンでやろう」ということをやらないといけない。今日はパワープレーだけじゃなく、攻撃のところでも一度チャレンジしてダメなら、攻撃をやり直してパスを回そうというシーンがあまりなかったです。無理したり変なところを打ったり、変なパスを狙って相手のカウンターになったりした。「先制されたらやばい」というメンタルになっているんじゃないかと思います。
──29分に喫したセットプレーから先制点が試合の明暗を分けたが、失点した理由については?
優しい言葉は使えないです……。あれは情けないですね。本当に勝ちたいチームなら、ああいう失点はしないです。ああいうゴロのボールは正直入ってはいけないです。
──壁の作り方がよくなかった?
壁じゃないですね。股じゃなくて壁の横を抜けていったので。左にパスを出されて壁がズレたりすることはありますけど、ゴロのボールがインサイドに入るのはあり得ない。だからこういう試合になったんじゃないですか。自分たちはいつも走って、いい攻撃のリズムを作って勝ち点3を取りにいこうとするいつものうちじゃなかった。あの失点をしていたら勝つのは難しいですね。
一つだけいいですか。いつも言ってますけど、みなさんには感謝しています。マスコミのみなさんが頑張ってくれているからフットサルの情報が流れて広がっています。僕はみんな味方だと思っています。勝敗によって悔しいところもあります。自分は感情が溢れやすい人なので、たくさん反省することがあります。ただ、一つ理解してほしいことは、代表や海外に行って活躍するためにみんな頑張っていることです。自分は代表選手として5年プレーして、キャプテンもやってきた経験を若い人に伝えたいと思っています。リーグは激しくならないといけないですけど、「激しい」と「汚い」は違います。裏から削りにいくようなプレーは、指導者もそうですし、レフェリーもリーグもダイレクターもチームも、味方なら認めちゃダメです。僕らは全選手のコントロールをできるわけありません。選手も人間なのでミスはします。ただ、目を瞑ったらまたやってしまう。Fリーグを人気なリーグにできるよう、フェアにするにはマスコミの方の力も必要です。
ゴール前の個々のクオリティがまだ足りない
●立川アスレティックFC|上村充哉
──試合を振り返って。
無得点で負けるのは、今季何回目なんだ、と。決められないで負けることが多いですけど、ゴール前の個々のクオリティがまだ足りないのかなと思います。
──今季は大量得点で勝つ試合もありますが、その試合と今日はなにが違ったのでしょうか?
先ほど監督が言ったことと同じで、僕もわからないです。「だから苦労しているのかな」という感じなので、引き続き頑張りたいです。
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