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作成日時:2023.11.11
更新日時:2023.11.12

【F1第20節|記者会見/すみだvs浦安】敵地での逆転勝利で、上位進出に王手。浦安・小宮山友祐監督「チームとしての成長を感じられました」

PHOTO BY本田好伸

11月10日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第20節、フウガドールすみだvsバルドラール浦安が行われた。

8月27日に開催された第10節同様、この試合でも第1ピリオドに2失点を喫した浦安。しかし気持ちを入れ替えて臨んだ第2ピリオド、立ち上がりからイゴールを使ったGK攻撃ですみだを押し込むと、22分に左サイドの吉田圭吾が相手との1対1を抜いてシュートを放ち、これを田中晃輝が触って1点を返す。24分にすみだに3点目を決められてしまったものの、35分と39分に東出脩椰が連続ゴール。最後はエース・本石猛裕も2ゴールを決め5-3で試合は終了。順位を暫定5位に上げ、上位リーグ進出を大きく引き寄せた。

試合を終え、小宮山友祐監督とキャプテンの石田健太郎が記者会見に出席した。



一番大事なところでしっかりと力を発揮した

●バルドラール浦安|小宮山友祐監督

──試合を振り返って。

疲れたなと。選手たちもそうだと思うんですけど、「勝つことって大変だな」と感じる試合でした。前半は自分たちらしくなかったですし、強度も低かった。ボールを回すことにこだわってしまって、前進する回数も少なく「このままだったらちょっとまずいな」と思っていました。後半については「前進して相手陣内に押し込もう」と話をしました。私は伝えるだけなので、それを実行してくれた選手たちが本当に素晴らしかったなと思います。

特に残り10分の集中力と強度はあれだけ出せるんだなと、改めて思いました。最初から出してくれよともちょっと思いましたけど(笑)。でも一番大事なところでしっかりと力を発揮して、試合をひっくり返すことができたのは、チームとしての成長を感じられました。今日もここにいる石田、本石も30分ぐらい出ましたけど、パフォーマンスを落とすことなく、代表選手にふさわしいプレーを見せてくれました。チーム全員でつかんだ勝利でしたし、本当によくやってくれたと声をかけました。

これで上位リーグ進出がほぼ決まったと思いますが、我々は1つでも2つでも勝って、首位との勝ち点差を縮めていくことが大きな目標なので、そこに向かって頑張っていきたいなと思います。

──これから上位リーグで勝ち点を積み重ねていく上で、相手の質がもっと高くなった時は、先制されると試合が難しくなってしまうかと思いますが、そこの懸念については?

おっしゃるとおりです。自分たちがディフェンスのチームと言いながら、(前半で)2回も裏を取られて、2失点しているのは大きな反省点です。

守備のシステムをマンツーマンに変えたので、そうすると責任の所在が個人に集約されてしまいますよね。誰が外から見ても、マークを外されたら、その選手の責任になってしまうので。それでも僕が選手たちに言っているのは、「マンツーマンだけど、カバーリングの意識を持ってほしい」と。一見ちょっとバラバラな印象はあると思うんですけど、例えば1人抜かれても、フィクソ、逆アラ、ピヴォと、全部が回転して守ることができれば、マンツーマンベースでも時にはマーク交換をしたり、カバーリングだったりと、分厚い守備ができるのかなと思います。

走力は間違いなくついてきています。今日、逆から(加藤)竜馬が相手に対してスライディングしたのも、大島(旺洋)が3番の位置から回転してクリアするのもそうです。石田も含め、走れてはいる。ただ、ディフェンスでもっとアグレッシブに行ってほしいなと。自分のマークをとりあえず捨ててでも「ここやばいな」と思ったら、そこに帰る意識をもっと持ってほしいですね。「とりあえず俺ここマークしてるからいいでしょ」「やられたらあなたのせいね」だと難しくなるし、自分のマーカーにボールが来ないことの認知をして撤退する決断をもう少し速く、頻度も多くしていくことが、これから相手がどんどん強くなっていくなかでは必要です。

それでも明らかに去年に比べてプレス強度は上がっています。前節のしながわ戦の方が引き目から見ているとよかったですけど、それでも少しずつよくなっている印象です。

──東出選手は、今シーズン前半は少しメンバーから外れたり、試合時間が短かった時もありました。今節の2ゴールをあげましたが、彼には何を期待していましたか?

もともとオフェンスに関しては高く評価してますし、彼があれぐらいやってくれることは、もちろん私もわかっています。ただ彼の課題は守備力です。簡単にボールを見切ってしまうので、今日も3失点目を取られてもおかしくないシーンが前半にありました。ディフェンスのチームでそれをやってしまうと、なかなか試合に出すことはできません。

ただ今日みたいに負けてる状況で、点を取りに行かなきゃいけない状況になった時に、ああいう選手は1対1で勝負を仕掛けますよね。4点目を取られる可能性もありますけど、リスクを取るのかチャレンジするのかの駆け引きで、今日は東出と吉田圭吾には「行ってくれ」と伝えました。すみだのディフェンスが彼らに対応しきれていないと思いましたし、私がすみだの監督だったら仕掛けられるほうが嫌なので。パワープレーもする素振りだけ見せて、選手たちには「パワープレーはしないから、吉田と東出と本石のところでこじ開けて」と伝えて、目論見どおりそれで点を取ることができました。

攻撃面のパフォーマンスで強みを出して、結果で応えてくれたことは素晴らしかったと思います。ディフェンスができたら、もっと試合に出られるので、こういうメッセージをあいつが読んでるかわかんないですけど、期待しています。

──第2ピリオド途中でピッチの東出選手とベンチとでコミュニケーションを取っていたのも、その話でしたか?

そうですね。相手からしたら勝っている状況でしたけど、正直ああいう展開だとはパワープレーをしてくれた方が楽だと思うんですよね。そこで1対1ができる選手を左右に出したら、パワープレーするより嫌かなというのは、今日のすみだを見て決断しました。



──ハーフタイムの修正のポイントと、後半のスタートのセットが変わった理由は何ですか?

3点伝えました。まず1つ目は、全く相手コートに進めてないので、イゴールを使って押し込むこと。

2つ目は、クワトロのセットに関して、2人組でもっとスペースアタックしていこうと。すみだの選手が並んでるのに、自分たちが勝手にカーテンしたり、浅く降りてきたりして全然効果的にボールが回っていなかったので、ボールが切れてもいいから積極的に自分たちが相手の背後を取りに行こうと伝えました。

3つ目は、1対1ができる選手とピヴォのコネクションですね。僕の主観では相手のディフェンスをうちが上回れると思ったので、以上3点を選手たちに伝えました。

それでも、繰り返しになりますが言うだけは簡単なので、よく実行してくれたなと思います。イゴールのシュートもポスト当たりましたし、すみだが右からかけてくるのもわかっていたので、そこの対応をハーフタイムに修正しました。

後半の頭に関しては、彼ら(ファーストセット)は長く出ていたので、。第2ピリオドのスタートはちょっともう一つのセットを見たかったなっていう意図がありました。

セカンドセットについては、田中も2試合連続点取ってますし、宇野も、空も、吉田も悪くないと思うんですよね。彼らはファーストセットよりもディフェンスは献身的で、計算できるセットだと感じているので、そちらのセットを使いました。

──1失点目と2失点目の間に、外林と染野がセットを作って相手カードにやられた場面ですが、なぜあの判断をしたのでしょうか?

経験値を与えたかったからですね。若い選手を楽な状況で使っても意味がないと思っていて、0-1になった瞬間に若いセットを出しました。正直選手たちからしたら「いまなの?」とは思ったんじゃないかなって。でもそういうとところで使っていかないと、成長できないんじゃないかなと考えています。もしあれで失点してもしょうがないというつもりでしたし、ああいう場面で何ができるかが経験になるじゃないですか。

例えば、3-0、4-0、5-0になって出したところで、別にそれだったら正直な話、俺がプレーしてもいい。じゃなくて、厳しいところで、どうやって選手たちにそのなかでのプレーを求めるかだと思うので、彼らにとってはすごくいい機会になったと思います。それで負けたら意味がないんですけどね。

この雰囲気、あの時間帯でやらなきゃいけないことはまず失点しないことだったと思うんですよ。でもそこでミスをしてしまったのは、彼らも自分たちのなかできっと責任を感じていると思います。そういったことが、若い選手たちの成長に確実につながっていくと思っています。チームとしては痛かったですけど。

本当だったらもっと出してあげたいですし、もっと厳しい時にも使ってあげたいですけど、それでまた失点して、3-0、4-0となったら元も子もないので。0-2までだったら、多少許容できるという判断で彼らを使いました。今回は裏目に出ましたけどね(笑)。でも私の責任です。

──先ほどの話と少しつながりますが、残り2分ビハインドの時に加藤選手にGKユニフォームを着せて立たせていたのは、パワープレーのフェイクだったのでしょうか?

竜馬を立たせることによって、相手がパワープレーのディフェンスセットを出してくるかなと。相手のパワープレーのディフェンスセットの選手たちは、パスラインやパスコースを切ることや、最後にスライディングするのはうまいと思います。でも横へのスライドの1対1に対してはどうなんだろうなとは思っていたので、そこが狙いでした。

フィクソ系の選手がサイドに引きずり出されて、1対1でアイソレーションされるのは、自分もプレーしていた時すごく嫌だったんですよね。脩椰と吉田が誰をかわしてぶち込んだかは映像をみないとわからないですけど、もしフィクソ系の選手たちがたくさん出てくれたら、サイドの1対1が効果的になるのではないかという意図で竜馬を立たせました。

どちらにしても最後までパワープレーはしていなかったですね。なぜなら、長坂(拓海)がいなかったからです。長坂のいないパワープレーと、1対1のアイソレーション、どちらの可能性が高いかを考えた時に、1対1を選びました。


最後に勝てたことが一番

●バルドラール浦安|石田健太郎

──試合を振り返って。

さっき監督も言っていましたけど、試合の入りはシュート回数が少なかったです。自分たちとしても、相手が前からプレス来るわけでなく、ボールを持ててしまう部分があったので、余計にマイボールの時間にこだわってしまった部分はありました。逆に今シーズン多いのが(相手を)崩しきれないなかでのカウンターやミスからの失点です。今日もそこから最初2失点して、後半も3失点目してしまいましたけど、最後に勝てたことが一番よかったなと思える試合でした。



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