更新日時:2024.04.09
【日本代表】国内屈指のドリブラー・堤優太が掲げる、“夢”への第一歩。「やっとチャンスをつかむことができた」
PHOTO BY本田好伸
開幕までいよいよあと2週間ほどに迫ったAFCフットサルアジアカップタイ2024。ベスト4以上の国に与えられるワールドカップ本大会出場権獲得、そして大会連覇に向け、日本代表が3月30日から高円宮記念JFA夢フィールドで国内合宿をスタートした。
2022年に行われた前回大会、メンバーの有力候補として注目されながらも、負傷により招集が見送られた堤優太。
「次こそは」と自らを鼓舞し、個人としても目指していたワールドカップへの切符を懸けた戦いに挑む。
合宿3日目の4月1日、トレーニングを終えた堤に話を聞いた。
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これまでの行いは間違ってなかった
──メンバーに選ばれた今のお気持ちは?
前回大会は、残念ながら怪我もありメンバーに選ばれることができなかったので、今回選ばれることができて本当にうれしいです。結果を残すために、しっかり準備から取り組めたらなと思います。
──2年前は怪我の影響がありながらも、招集外になったことはやはり悔しかった?
日本を背負ってチームが戦う姿をDAZNで見ていましたし、優勝という結果は日本のフットサルがレベルアップするために必要不可欠だったと思うので、僕自身もうれしい気持ちも大きかったです。悔しさももちろんありながらも、「次の大会はしっかり選ばれて自分自身が活躍して優勝するぞ」と、気持ちがより高まりました。
──この2年間は堤選手にとってどんな時間になりましたか?
「ワールドカップに絶対出る」という思いで競技を始めて、日頃の練習から意識して一日一日活動してやっとチャンスをつかむことができました。これまでの行いは間違ってなかったのかなと思いますし、Y.S.C.C.横浜で僕自身の強みを出せたことが今につながっているので、監督やチームのみんなに感謝したいです。
──代表に選ばれ始めてから、特に成長した部分は?
自分の足を生かして前に走ること、後ろに戻ることを100パーセントの力でやり切る部分ですかね。自分自身の持ち味であるスピードをボールがない時でも意識して、ボールを持った時には自信を持ってドリブルを仕掛ける。もともと得意だったところより強みにできているので、さらに成長していきたいです。
──アルゼンチン戦でも点を決めたことで、アシストだけではなくゴールへの意識が高まってきているのでは?
僕のところでしっかり走ってワンツーで裏に抜け出すという形から、これまで1試合必ず2本ぐらいはシュートまで持ち込む機会があっても、決めることができませんでした。そこから個人の練習でも、キーパーとの1対1をしっかり決め切る練習もしてああやって1点決めることができたので、自分が点を取ることにもよりこだわっていきたいなと思っています。
──すごく動きのキレが良さそうに見えますが、Fリーグがオフ期間に入っているなかどうコンディションを整えていたんでしょうか?
トップチームは活動がなかったんですが、Y.S.C.C.横浜のセカンドチームで練習をさせてもらうことができました。とても感謝しています。
──これまで以上に強度の高いトレーニングと、ピリッとした空気感が漂っているように感じますが、堤選手から見てどうですか?
前回大会とは違ってワールドカップ予選も兼ねているので、アジア2連覇とワールドカップ出場権を獲得するという明確な目標に向かって、非常に質の高いトレーニングができていますね。間違いなく簡単な試合はないと思うので、一日無駄にすることなく準備していきたいです。
──「簡単な試合はない」という言葉もあったとおり、前回大会では初戦を落としてしまった経緯もあります。
前回アジアカップを戦った健太郎くんであったり、和也くんと同じ時間を過ごすことが多いので、「初戦の難しさ」の話はよくしています。若い選手や、前回大会を経験していない選手も多いですし、緊張もあってキルギス戦は特に難しい試合になると思います。それでも、チームの良さや個人の特徴をしっかり出せればしっかり勝ち切れるはずなので楽しみながら、初戦に勝って流れに乗りたいですね。
──緊張はありますか?
あんまりなくて、今はもう、ただただ楽しみです。海外遠征も、ポルトガルやブラジルだと移動も長くてきついですけど、タイは時差もほぼないですし、移動時間も短い。気温だけはかなり暑いと思うので、そこだけ対応でしていいコンディションで臨めたらなと思います。
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