更新日時:2024.04.08
【日本代表】何があっても試合に挑める準備を。チーム最年長・イゴール「いつでもいいプレーをするために、試合にフォーカスしないといけない」
PHOTO BY伊藤千梅
開幕までいよいよあと2週間ほどに迫ったAFCフットサルアジアカップタイ2024。ベスト4以上の国に与えられるワールドカップ本大会出場権獲得、そして大会連覇に向け、日本代表が3月30日から高円宮記念JFA夢フィールドで国内合宿をスタートした。
今大会、サポートメンバーとしてチームに同行するGKピレス・イゴール。例え出場機会が確約されていなくとも、いざという時のために試合に集中して準備を続けている。
そんな彼が意識しているのが「チームの雰囲気づくり」だ。前回大会を経験している最年長として、意識しているコミュニケーションの取り方とは。
合宿8日目の4月6日、トレーニングマッチを終えたイゴールに話を聞いた。
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みんながチームとして成長できた
──お疲れ様です!今日はアジアカップに向けた国内合宿が始まって最初の練習試合でしたが、やってみてどうでしたか。
合宿が始まってから今まで、いい準備ができました。合宿をやっていたら良くない日も当然あります。でも今回は毎日毎日、みんながチームとして少しずつ成長できたと思います。戦術のこととか、セットプレーなど、いいコンディションを作って、いい準備ができたと思います。
──シーズンオフになってから代表活動が始まったと思いますが、代表活動始まる前の期間はイゴール選手はどのようにコンディションを整えていたのでしょうか。
俺が今回選ばれたことは、ちょっとびっくりしました。もちろん、いつも代表には行きたいと思っているし、最後まで気持ちもあったけど、今回はいつも選ばれていた別の選手だと思っていたので、残念だと思っていました。
シーズンが終わってから少しリラックスしていたけど、木暮さんと話しをしてびっくりしました。でも、もちろん年を取っているので、100%オフにはならないですし、筋トレとかは毎日やっています。でもボールの練習は出来ていなかったので、怪我とかは心配していました。今日は国内合宿最後の日で、怪我なく終えられてよかったと思います。
1番大事なのは「いいグループを作ること」
──イゴール選手はこれまで色々な代表チームを見ていますが、今回アジアカップに向けてのトレーニングをしていくなかで、チームの雰囲気の違いなどは感じてる部分がありますか?
代表はいつも特別な練習で、みんな代表に入っていいプレーを見せたいと思っています。でもコートの中だけじゃなくて、コートの外もみんなすごく仲がいいので、毎回毎回もちろん違うことはあるけど、すごくいい雰囲気を作れています。
自分たちには目標があって、アジアカップに勝ったらワールドカップに進めます。そのために1番大事なのは「いいグループを作ること」で今回はとても素晴らしかったと思います。
僕としては、今回はサポートメンバーで来ているから、できる限りチームメイトやキーパーたちをサポートしたいと思っています。いつも話しかけてアドバイスをして、いい雰囲気を作るために頑張っています。
──若手選手に話を聞いた時も「イゴール選手が積極的にみんなに話しかけてくれる」「いじられキャラでいい雰囲気作ってくれる」と話していました。年下の選手たちと接する時に、何か意識してることはあるのでしょうか?
(若手選手とは)年代が違います。自分は43歳で、みんなはすごく若い。わからないけど、恥ずかしくて近くに行けなかったりするかもしれない。それをなくすために、僕からいつもジョークを話したり、近くにいったり、ハグしたりしています。「先輩だからそんなに話さない」とかにならず、もっといい雰囲気を作るために、僕からいつも皆に話しかけています。
いい準備をするためにメンタルを強く持つ
──前回大会を経験しているという部分も、すごくチームにとっても大きいと思います。今回サポートメンバーですが、前回大会を踏まえて実践に向けて意識してるところはありますか?
もちろんキーパーたちには怪我をしてほしくはないけれど、誰でも怪我をする可能性は0ではありません。なので、今はサポートメンバーとして行くけれど、残念なことに試合で怪我をしてしまうことは時々ありますし、交代はできないけど練習はあるので、常に試合は意識しないといけない。
今回は、ワールドカップに進めるかどうかの本当に大事な大会なので、何かがあったらすぐにプレーできるように意識を試合にフォーカスさせないといけないと思います。
──ご自身も、前回大会で足を痛めてしまう経験もありました。
そうです。さっき話したチームメイトや、キーパーたちはすごく仲いいし、いつも話しているので、もちろん怪我はしてほしくないです。けれど、代表でいつでもいいプレーをするために、いい準備をしないといけないし、試合にフォーカスしないといけない。代表に入ってからはずっと、いつ出るかはわからないから、メンタルも強くならないといけません。
──ヨーロッパのチームや南米のチームの戦いは、アジアとの戦いとはまた違ったものがあると思います。前回大会で感じた「アジアの戦いの難しさ」などはありますか?
アジアはいつも、ウベキスタンやタイ、間違いなく世界のトップクラスであるイランもいて、難しい試合もあります。
戦術だけでなくプレッシャーもすごく感じるし、ミスや失点が生まれると、もっと難しい試合になります。簡単な試合はありません。今、日本はアジアで一番のチームだから、他の国はみんな日本に勝ちたい。だから僕たちは、逆にもっと強く勝ちたい気持ちにならないといけない。なので、今回は前回と比べて、もっと難しい大会になると思います。
──ワールドカップ出場もかかっていますが、経験豊富なイゴール選手から、チームに伝えたいことはありますか?
前回のワールドカップは、僕だけじゃなくて、清水(和也)、(吉川)智貴、アルトゥールなどたくさんの選手が戦いました。フットサル選手にとって1番いい大会で特別な大会であるワールドカップでプレーできました。今回は、若い選手にもチャンスがあります。
特別な大会で、世界でもっと上に進むため、100%を出さなきゃいけない。もう1回みんなが日本のフットサルで、準決勝、決勝と最後まで目指して、上まで行きたいと思います。
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【日本代表】AFCフットサルアジアカップタイ2024|試合日程・結果・順位表|試合会場
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