更新日時:2024.04.09
【日本代表】連覇とワールドカップ出場権を懸け、いざタイへ!木暮賢一郎監督「右肩上がりでうまくいくような調整をしていく」
PHOTO BY伊藤千梅
開幕までいよいよあと2週間ほどに迫ったAFCフットサルアジアカップタイ2024。ベスト4以上の国に与えられるワールドカップ本大会出場権獲得、そして大会連覇に向け、日本代表が3月30日から高円宮記念JFA夢フィールドで国内合宿をスタートした。
Fリーグがオフシーズンに入り、大半の選手が各自でのコンディション調整を余儀なくされたなか、約1週間の国内合宿で足並みを揃えた木暮ジャパン。残り2試合のトレーニングマッチで最後の調整を行い、タイでの決戦に臨む。
合宿8日目の4月6日、トレーニングマッチを終えた木暮賢一郎監督に話を聞いた。
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いろんな組み合わせでプレーができた
──お疲れ様です。8-0という結果で今日のトレーニングマッチを締めくくることになりました。この試合の感想を聞かせてください。
まずはこの試合を引き受けてくれたリガーレヴィア葛飾さんに感謝したいです。我々の置かれている状況として、試合をするのが約1カ月ぶりと、Fリーグがオフ期間で実戦から遠ざかっている選手たちが多くいました。なので、このような機会を作れたことが本当に大事だと思います。
やはり選手としては、トレーニングと試合では違う感覚が当然あると思います。スコア以上に、全員がプレーできたことがよかったです。選手たちにも、スコアや勝敗よりも、ゲームに慣れるというのと、やってきたものをどれだけ実践のなかで出せるかを要求していました。ある程度全員が均一に、いろんな組み合わせでプレーするという意味では、ミッションをクリアでき、国内キャンプのいい締めくくりができたのかなという風に思います。
──フィウーザ選手は今日の試合に出場していなかったですが、イゴール選手は出場していましたね。
3人とも素晴らしいキーパーを我々は抱えていますし、コンディションを含めての準備で、引き続きこの3人でというのは何も変わらないです。
──オフ期間で対戦相手を見つけることも難しい状況のなか、アジアカップの相手を想定したトレーニングマッチにするのは厳しかったと思います。その中でも、いろんな組み合わせで選手が出たという部分で、今日の試合の満足度や課題はいかがでしょうか。
クラブのプレシーズンの立ち上げの時の、最初のトレーニングマッチというイメージでした。フィジカルを中心に準備してきたこともあるので、まずはゲームができたこと、40分いろんな選手がプレーできたこと、そこをまずはクリアしているところです。
自分として1番満足したことは、失点が0で終えられたことです。点差が開いて少し緩んでしまって、失点してしまうとか、立ち上がりで失点してしまうのは往々にしてあることだと思います。彼らが今「何のために時間を過ごしているか」というところで、40分間最後まで集中が切れずに0点で終えたのは良かったです。
あとはセットプレーもかなり時間を割いて準備してきたものを試せたのと、若い4人の選手に最後エキシビジョンマッチをやってもらいました。おそらく彼らもそうですし、選手たちも我々スタッフも「彼らのいいプレーを見たいな」「ゴールをとってほしいな」というのは思っていました。自分としても合宿に若い選手を呼んで、日本のフットサルの未来のために投資をしたいと思っていたので、この短期間でゴールという形で結果が見られたのは非常にうれしいです。代表チームにもいいエネルギーを与えてくれたので、呼んでよかったなと思います。
彼らが数年後、この取り組みが良かったと思えたり、今回の4人だけでなく、このような取り組みでまいた種の花が開く瞬間を楽しみにしています。間違いなくいい経験だったと思っていますし、ほんとによく耐えてくれて、最後まで頑張ってくれた。素晴らしいなと思います。
Fリーグや下部組織の組織力を証明したい
──今回、国内合宿の1番テーマは、コンディションの部分でしょうか?
オフ明けの選手が圧倒的に多いので、コンディションは1番気を使いました。もちろんオフ期間の過ごし方も、メニューを配るなど直接コミュニケーションをとってきましたが、個人で動いていてもクラブチーム自体が全て活動してない状況です。怪我をしてしまったら元も子もないので、怪我をせずにしっかりと各個人のコンディションのばらつきを整え、負荷を少しずつかけながら、インシーズンの状態に持っていきました。
いわゆるフィジカルコンディションに1番軸を置きながらも、ここまで積み重ねてきたモデルの浸透を図ることや、呼んでいる選手の特徴、誰が出たら何をしないといけないといった最後の詰めを行うのが、このキャンプの狙いでもありました。
──ワールドカップ予選と兼ねたアジアカップは、選手としても何度も経験してると思います。改めてワールドカップ予選を兼ねた大会と兼ねてない大会の違いを教えてください。
日本代表チームは当然プレッシャーがかかります。どのAFCも、どの予選も、大きな違いはなく、いつも高いモチベーションで臨んでいると思います。そのなかでの1番の差は、対戦国が明らかに通常のAFCよりも、お金や時間をかけて準備をしてくるところです。
ただ、我々はその大会に向けて全力を注ぐスタイルではなくて、育成やリーグ含めて、常にいい状態をしている、全く文脈の違う代表チームだと思います。自分は間違いなく日本の取り組みが正しいと信じていますし、その時だけガーっとやるところに負けたくない。それは、日本のフットサル全体として、Fリーグや下部組織の組織力を証明したいなと思っています。
──これからタイへ移動して、初戦に向けてまた準備をしていくと思います。キルギスに対してどのような印象を持っていますか?
キルギスは、予選ラウンドから監督が変わって、日本のことをよく知っているルイス監督とフィジカルコーチという、いい指導者がいるところはもちろん脅威になると思います。過去の対戦成績においても、当然苦い思い出のある相手です。
ただワールドカップ予選は、どの国も通常のAFCとは違うモチベーションで向かってきます。初戦は18日で、まだ1週間以上あるので、その前のタイやオーストラリアとの2回のトレーニングマッチを通して、課題を解決しゲーム感をつかみたいです。キルギスを見据えながらも、まずは対オーストラリアの2試合に向けてコンディションを調整して、右肩上がりでうまくいくようなピーキングができたらいいのかなと思います。
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【日本代表】AFCフットサルアジアカップタイ2024|試合日程・結果・順位表|試合会場
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