更新日時:2025.10.18
【日本代表】交代出場から9秒、GKがミスで失点。持ち味のドリブル突破を封じられた上原拓也「自信をもっていた部分なので、本当に情けない」
PHOTO BY伊藤千梅
【国際親善試合】日本代表 0-4 ブラジル代表(10月17日/北里アリーナ富士)
10月17日、フットサル日本代表は国際親善試合の第1戦でフットサルブラジル代表と対戦。日本は0-4で敗戦し、サッカー日本代表に続く歴史的勝利とはならなかった。
GK上原拓也は、0-3で迎えた31分、先発GKの田淵広史と交代でピッチに入ると、わずか9秒で失点。自身がボールを持って右サイドを駆け上がったところをブラジルのエース、ピトに狙われ、ボールを奪われてからのカウンターで日本にとって痛恨の4失点目を喫した。
そのすぐ後に上原はベンチに戻った。プレー時間はわずか1分1秒。自身にとって初となる国内での親善試合はほろ苦いものになってしまった。どんな狙いでピッチに立ち、どんな狙いでプレーを選んだのか。試合後、取材エリアに現れた上原に話を聞いた。
チャレンジしたいと思っていた
──上原拓也選手にとっては初めての国内での代表戦。どのような思いで臨みましたか?
まさに、自分にとっては日本での初めての国際親善試合でしたし、相手もブラジルということで何が何でも勝ちたかったんですけど、 結果的には負けてしまいました。本当に力の差を見せつけられたなという感じでした。
──先発は田淵広史選手でした。ベンチから見ていて、ブラジルの攻撃力や、自分が出たらどういうふうにプレーしようと考えていましたか?
けっこう押し込まれていて、ピヴォ当てからゴール前で打たれるシーンや、ボールを奪った後にすぐに寄せられてショートカウンターを受ける形が多かったので、そういう時でも常に止められる準備をしようと考えていました。
僕はスピードがあるほうなので、そこに対してアタックするところや、反応で勝負することへの準備が大事だなと、外から見て考えていました。
攻撃では失点に絡んでしまいましたけど、チャンスがあればラインを越えたところで受けてシュートにいけそうだなと見えていたので、そこはチャレンジしたいと思っていました。
そうしたなかでの失点になってしまい、あそこは取られてはいけない失点だったと思いますし、本当に悔しいです。
──GKが持ち上がる“戦術・上原”というようなプレーはチームとしても準備してきたものだったと。
そこが僕の一つの持ち味ではありますし、これまでの試合でも、そういう形で攻撃参加させてもらっていた部分もありました。あれだけ(体を)当てられてもファウルにならないというところはFリーグの基準とも違いますし、自分自身も考えなきゃいけないなと。
そこは学びになりましたけど、自分の持ち味をどこでどう生かすかが大事だと思います。例えば、全部(ボールを)運んでしまうと相手も寄せてきますし、いくと見せかけていかなかったり、逆に、いかないと見せかけて運んだりとか、そこはすごく大事だと思います。
まず、次の試合に向けてやれることをやるべきですけれども、そこの引き出しも増やしていきたいと感じています。
──交代直後のプレーで仕掛けようと決めていた?
そこはそうですね。 自分自身は運んでいけるという自信があったので、まずは相手に対してもこれがあるぞと見せなきゃいけないと思っていました。ただ、そこに対してプレスをかけられてしまったので、ちゃんと見なきゃいけなかったなと。
──ピトがマッチアップしてくることはわかっていた。
そうですね、そこは(背後から)感じていました。
──実際にコンタクトしてみた感覚は?
外で見ていたスピードと、実際に体感するスピードは正直、違ったと思います。彼は足の長さもありますし、そこは日本では感じられない部分でした。それを感じられたことは大きな収穫だったとも思います。
──ピッチに立っていたのは1分ほどです。失点があったからすぐに交代したのか、そもそも上原選手の投入はアクセントをつける意味でのワンポイントだったのか。
アクセントをつけたかったものの、ああいう形で失点してしまったので、その狙いを出せなかったから代わったのかなと思っています。
──悔しい結果に。
本当に、そこは悔しい。自分が自信をもっていた部分なので。本当に情けないです。
──Fリーグではフィールドプレーヤー並みのスピードで抜いてシュートまでもっていけていました。ただ、今日の試合を経て、そうしたプレーをもっと効果的に出せるようにもなる。
そうですね。ここで安牌なプレーばかりするのは違うと思います。自分の持ち味を伸ばしながら、武器を生かすために、それを発揮する前のディテールにもこだわっていくことが大事です。第2戦でチャンスがあればまたやりたいですけど、同じミスをしてはいけません。そのバランスを見ながら、次の試合に勝ちたいと思います。
──高橋健介監督は「起用のタイミングを含めた自分のエラーだ」と話していました。
やるのは選手ですから、完全に自分のエラー、自分のミスだと思っていて、本当に重く受け止めています。ただ、先ほども言いましたが、持ち味はブラさないで続けたい。次のチャンスがきた時は、今度はこっちが点を取るような形を狙っていきたいと思います。
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