更新日時:2025.11.21
“ピッチ上の監督”と呼ばれたすみだの38歳フィクソ・諸江剣語が今季限りでの現役引退を発表「クラブの未来を見据えた時に今季で退くことがベストだと考えた」

PHOTO BY伊藤千梅
フウガドールすみだは11月21日、諸江剣語の今シーズン限りで現役引退を発表した。
Fリーグに“二度挑戦”で唯一無二の選手に
諸江は、北信越リーグのクラブを経て、2006年にバルドラール浦安の前身であるプレデター浦安に加入し、Fリーグ開幕初年度の2007年にデビューを果たした。高校サッカーの名門、静岡学園高校出身の選手らしく、高い技術とキレ味鋭いドリブル突破を武器にアラとしての活躍を期待されたものの、Fリーグでの“最初の挑戦”は満足のいくものとはならなかった。
2010年に、当時、関東リーグを戦っていたフウガドールすみだの前身であるFUGA TOKYOに移籍すると、現在、フットサル日本女子代表を指揮する須賀雄大監督の薫陶を受け、フィクソとして再起を図った。このコンバートが自身を大きく飛躍させるきっかけとなり、いつしか「ピッチ上の監督」と呼ばれるまでにチームに不可欠な存在となっていった。
チームが2014-2015シーズンからFリーグ参入したことをきっかけに、Fリーグに“二度目”となる挑戦を果たし、その後はリーグ屈指のアラ・フィクソとしてチームをけん引し続けた。21日のメットライフ生命Fリーグ第18節、立川アスレティックFC戦の試合後、一人ピッチに立ち、ファン・サポーターの前で引退の意思を表明した。
今シーズン限りでの現役引退の発表に際して、諸江はクラブのホームページで周囲への感謝を伝えつつ、「アリーナが一体となるあの高揚感や、仲間やサポーターと喜びを分かち合う瞬間は何事にも代えがたいもので、この時間がいつまでも続けばいいなと思っていました。ただ自分を俯瞰して見た時に、クラブの未来を見据えた時に今シーズンで退くことがベストだと考えました」と伝え、最後に「全力で駆け抜けたいと思っているので、温かく見守って下さると嬉しいです」とメッセージを綴った。
なお、すみだは18日に星龍太の今シーズン限りでの引退を発表したばかりであり、38歳のフィクソ2人がピッチを去ることになる。
以下、公式ホームページの内容。
この度、No.4 諸江剣語選手が2025-2026シーズンをもって、引退することとなりましたのでお知らせいたします。
■選手プロフィール
氏名:諸江 剣語(もろえ けんご)
生年月日:1987年2月23日
ポジション:FP
背番号:4【経歴】
2005-2006 INDIGO SCORPION 1969(北信越リーグ)
2006-2010 プレデター浦安/バルドラール浦安(関東リーグ/Fリーグ)
2010- FUGA TOKYO/フウガすみだ/フウガドールすみだ(関東リーグ/Fリーグ)■通算成績
Fリーグ:336試合50得点■諸江剣語コメント
今シーズンをもちまして現役を引退することを決断しました。20年間の選手生活でしたが、これまで所属した全てのクラブ関係者の皆様、苦楽を共にした仲間達、一番近くで支えてくれた家族、そしてどんな時も応援してくださったファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございました。
2006年にINDIGO SCORPION 1969の一員として地域チャンピオンズリーグに出場したことがきっかけで、日本最高峰のプレデター浦安(現バルドラール浦安)に入団させてもらい、この世界に足を踏み入れました。
この両クラブが道を切り拓いてくれたおかげで、今この舞台に立てていることを感謝しています。
そしてフウガとの出会いは須賀さんとの出会いでもあり、「もう一度自信を取り戻してみせるから一緒にやらないか」と力強い言葉をかけてもらったことは今でも心に残っています。
このクラブで過ごした15年間を語り尽くすことはできませんが、良いことも悪いことも含めて全てが大切な思い出で、私の人生を象ってくれました。
アリーナが一体となるあの高揚感や、仲間やサポーターと喜びを分かち合う瞬間は何事にも代えがたいもので、この時間がいつまでも続けばいいなと思っていました。
ただ自分を俯瞰して見た時に、クラブの未来を見据えた時に今シーズンで退くことがベストだと考えました。
何か特別な能力があるわけでも無く、誇れるほどの実績も残せませんでしたが、諦めず毎日を全力で過ごした日々に後悔はありません。
そして、ここまで選手を続けてこれたのも周りの方々に恵まれ、支えて下さったからだと強く感じています。
最後に、引退発表はしましたがまだシーズンは続きます。
全力で駆け抜けたいと思っているので、温かく見守って下さると嬉しいです。
本当にありがとうございました!!
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