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ブルーノ・ジャパンの挑戦
2021.01.26

「監督の交代がベストな選択であれば、常にそうしたいと考えている」【Fの主役は俺だ!全チームインタビュー|須賀雄大監督|フウガドールすみだ】

PHOTO BY高橋学

Fリーグ ディビジョン1、12チームの監督&注目選手を対象にした全チームインタビュー。題して「Fの主役は俺だ!」。コロナ禍を乗り越えてきた各チーム、各選手に、終盤戦への意気込みを聞く。

昨シーズン、クラブ史上最高となるリーグ3位を手にしたフウガドールすみだ。その結果を自信に変え、今シーズンは明確に「Fリーグ優勝」を打ち出した。ところが、フタを開けると、開幕から6試合未勝利。9月に開幕してから約2カ月の間、勝てない日々を過ごすことになってしまった。

優勝争いどころか、一時は11位まで低迷。決して、悲観するような内容ではなかったとしても、勝利という結果に結びつかない。彼らは、自信を失っているようにも映っていた。

いったい、何が起きていたのか。

そして、「Fリーグ優勝」から、どこに目標を再設定したのか。クラブとしてこの先、どこを目指していくのか。20年前のクラブ創設者であり、Fリーグ参入から7年、フウガとしては15年間チームを率いて須賀雄大監督は、今何を思い描いているのか。すみだの「今」にフォーカスする。

取材・文=舞野隼大、本田好伸
※インタビューは1月8日に実施しました


フウガドールすみだ|田口元気選手のインタビューはこちら
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Fリーグ優勝を目指したことに意味があった

──今シーズンのこれまでの戦いを振り返ってどう感じていますか?

序盤戦は、こちらが主導権を握っていながら引き分けた試合が多かったですね。詰めが甘かった部分もありますし、昨シーズン戦っていたセットに対して、相手が強みを消してきたなという印象もあります。

──今シーズンは、日本代表にも選ばれてきた森村孝志選手や名古屋から鬼塚祥慶選手、Fリーグ選抜を経験した畠山勇気選手という新戦力が加わりました。

チームを進化させたいという考えから、その3人を一緒に起用するセットも試しました。1stセットへの対策は想定済みだったので、彼らがアクセントとなり1stセットを上回る戦いをしたいなと。新加入選手たちには、「すみだ」を理解して体現してもらう必要があるので、重要な取り組みではありましたね。

──1stセットは昨シーズンまでも脅威だった宮崎曉選手とガリンシャ選手、あるいは田口元気選手とガリンシャ選手というコンビネーションが際立っていました。

宮崎とガリのピヴォ当てのラインはどこも対策してくるだろうというなかで、田口が違うタイミングや違う角度でピヴォに当てたり、今度は宮崎がピヴォ当てではないオフ・ザ・ボールで絡んだりといったバリエーションも、プレシーズンから準備してきました。相手に読まれていても、トライアングルの関係を築いて、ピヴォに当てていくイメージを持って取り組んでいましたね。その点では、ガリンシャに対して、宮崎、田口の2人がうまく生きるシーンが増えていったのかなと思います。

──これまでのすみだへのイメージですが、1stセットが攻撃の核として得点を奪い、2ndセットないしはオプションのセットは、ゲームを作り、いかに良い状態で1stセットにつなげるかという共通認識があったように感じていました。ですが今シーズンは、どのセットの選手も「自分たちが点を取らなくては!」という気概で取り組んでいたために、良くも悪くもズレが生まれてしまったようにも思います。

その考察について、その通りだなと思うところはあります。ただ、優勝を目指す上で間違いなく取り組まなければいけないプロセスでもあります。今シーズンは、難しいことに着手しました。これまでのように「1stセットにつなげる」感覚のままで目指せる限界がリーグ3位であるなら、1位、2位を目指すためにはどのセットも脅威になることが必要ではないかと考えて取り組んできました。

──開幕前は明確に「Fリーグ優勝」を掲げていました。

その通りです。

──ただ、序盤で勝ち点を落とし続けたことで、優勝争いから脱落しました。

まず、優勝するためには、名古屋オーシャンズという絶対的な存在を超えなければいけません。言ってしまえば、1試合も落とせないという目標設定です。そのことで逆に、自分たちの「OKライン」が上がってしまいました。1プレーに対しても「この質では優勝できない」、失点しても、「これではまずい」という気持ちが、マイナスに働いていました。逆に言えば、本気で優勝を目指したからこそ出てきた課題です。優勝を明確に目指して戦いを進めるのは、本当に簡単なことではないと痛感しています。

──目標設定自体は間違っていなかった。

そうですね、やはり優勝を目指したことに意味があったと思っています。万年3位ではなく、リーグ1位を目指す気概は絶対的に必要なものです。2020年はイーブン(5勝4分5敗)で終えましたが、上を見ると勝ち点で10以上離れている(2位を争う)グループがあります。残りの試合でそこに食らいついていくことが重要だと思っています。上位に一歩でも近づくために1試合1試合、緊張感のある戦いをすることが、この先のクラブの地力にもつながっていくと思っています。

より良い選択であるなら、監督の席を譲る必要もある

──須賀監督は、チームを率いて何年目ですか?

Fリーグでは7年目ですが、クラブとしては15年目ですね。23歳から監督をしていました。

──相当な年月を積み重ねていますよね。表現を選ばずに伺いますが、マンネリはないですか?

僕たちは常に、挑戦を続けてきました。たとえばシステムにしても、ピヴォを置くのか、置かないのか。守備であれば、マンツーマンやゾーン。いろいろと試してきました。今いる選手にはどんなシステムが合うのか、お金を払って見に来るお客さんに対して、どんなフットサルをすることが情熱的で面白いと感じてもらえるかを追求して、日々アップデートしてきたつもりです。

──15年間、留まっていたわけではない。

そうですね。同じフットサルをしていたわけではなく、さまざまな過程を経てきたからこそ今があります。もちろん、ブレないで貫き通すものを持ちながら、マイナーチェンジを繰り返してきました。

──なるほど。

自分自身、トレーニング前には「このメニューで本当に大丈夫なのか?」とプレッシャーを感じることはあります。選手が体をぶつけ合って、一触即発しそうなこともあります。選手を預かる緊張感を毎日感じながら、自分たちのクラブがどうあるべきかを追求してきました。その意味では、マンネリどころか、常に挑戦ですし、プレッシャーとも向き合いながら、毎週の試合への準備を続けています。

──常にアップデートできているからこそ、今は大きな改革は必要ないですか?

いや、必要だと思います。

──それこそ、監督交代という選択肢も?

もちろん、それがベストな選択であれば、そうしたいと常に考えています。うちのチームは選手の競争も激しいですが、監督にもその競争があってしかるべきです。ベストな状態でなければ監督を辞めるべきだと考えています。「ベターな状態」ではいけないですね。

──ベターな状態?

僕たちは、2009年に全日本選手権で優勝して、関東リーグでも連覇を続け、地域チャンピオンズリーグでも優勝を続けたことで、Fリーグ参入のチャンスをつかんだクラブだと思っています。昨シーズンは過去最高の3位になりましたし、それ自体は素晴らしいことですが、それでよしとしてはいけない。僕が続けることでよりも良い選択があるなら、監督の席を譲ることも必要だと思っています。そこはしっかりと考えないといけないですし、自己分析しないといけないことだと思っています。

──ストレートなお答えありがとうございます。では話をピッチに戻しますが、シーズン終盤戦のキーマンを挙げるとすれば誰でしょうか?

強いて言うなら、岡村康平です。岡村のセットも選手の成熟度が上がってきていて、そこで岡村にしかできないプレーをしていると感じています。岡村がいなくなってしまうと、積み上げてきたセットの構築がなくなってしまう。彼はケガに悩まされるところがあるので、残りのシーズン、彼にはケガなくやり遂げてほしいと思っています。彼がシーズンを最後まで戦い抜くことを一つのポイントに挙げたいですね。

──岡村選手は今シーズン出番が少なく、まだ1得点。結果が出ているとは言い難いですが、それでも不可欠な存在には違いない、と。それこそ、ピッチ外の影響力も大きいのでは?

岡村は自分に矢印を向けられる選手です。戦術理解度も非常に高いですし、監督からするとありがたい存在。若い選手はぜひ、彼をお手本にしてほしいですね。12月の北九州戦では、彼が入ったことで攻撃の循環が良くなり、ゴールが生まれました。これまでは2セットを基本にしていましたが、今は有り余る素材が多いですから、12月からは3セットを導入しました。年末の横浜戦では、岡村がその3つ目のセットに入って、攻撃の起点になっていました。さまざまな形で攻撃に変化を与えられる選手ですね。

──では最後に、改めてシーズン終盤戦への意気込みをお願いします。

自分たちが勝てなかったからこそ、上位陣と勝ち点が開いてしまいました。その一方で、諦めることなく、食らいついていこうという気持ちがあったからこそ、勝ち星をイーブンにして2020年を終えることができました。開幕からしばらく続いた「勝たなければいけない」というマインドではなく、我々はやはり、挑戦者として「一戦必勝」の気持ちで戦っていきたい。小さくまとまらず、大胆に、勇気をもってプレーしていきたいですし、そういう選手のプレーをお見せできるという確信があります。見ている方にも楽しんでもらえるような、最後までワクワクさせるようなチームでいたいと思っています。

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