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2021.08.06

【日本代表/WEB取材】9年ぶりのW杯に臨む日本代表のベテラン・皆本晃。「我々の感覚としては『歴史を壊してしまった』という感覚の方が強い」

PHOTO BY高橋学

ワールドカップ本大会の開幕まで、残り1カ月強。日本代表は現在、8月2日から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプの“後半戦”を行い、スペイン・ポルトガル遠征を経て一気に“W杯モード”へと入っていく。

その日本代表チームを長年けん引し続けている一人が、皆本晃だ。前回大会の出場を逃したAFCフットサル選手権では、皆本は前十字靭帯断裂の大ケガのため欠場。

そのときの“一員”として「歴史を壊してしまった」と責任を感じている皆本が9年ぶり今大会に懸ける想いとは。


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W杯までまだ1カ月以上あるが、もう1カ月しかない

──2日のオフを挟み8月2日から9月のW杯まで、長きに渡って代表活動が行われていきますが皆本選手はベテランとして、どういったことを意識して取り組んでいきたいと考えていますか?

今までやってきたことの積み重ねだと思います。それを実戦の場で、特にW杯本番まで親善試合が7試合組まれていますので、その中で自分たちがやってきたことの何ができて、何ができないかというところを最後にブラッシュアップする機会だと思っている。何かを大きく変えることは特になく、とにかくやってきたことをしっかり取り組んでいきたいです。最後は、結果がすべてになりますし、特に代表チームは結果以外が問われないところだと思う。結果を出すために何が必要かというところを最後の最後まで追求していきたいなと思います。

合宿期間は長くなると思いますけど、感覚としては親善試合を含めて試合が始まってしまうと本当に一瞬で、気づいたときには終わっているということが多い。確かに先を見たら「長いな」とは思いますけど、そう言ってる間に終わるという感覚なので、1日1日を大事にしていきたいなと思います。

──ブルーノ・ガルシア監督の希望でJFA夢フィールドのアリーナにはスペインから器具を取り入れているそうですが、そういった器具を使ってフィジカル面に変化と、世界で戦うためフィジカル面の重要性を教えていただきたいです。

あの器具に関して言うと、僕自身は初めてでした。すべてのトレーニングがそうだとは思いますが、1回、2回ですぐに効果が出るとは思っていません。ただ4月の合宿から継続して行って、この合宿でも行っているので、これが地道に少しずつ効果が出てくるのではないかと思います。またフィジカル面で言うと、国際試合や海外での試合ではフィジカルはコンタクトのところ含めそういうところから本当に逃げられない試合になっていくと思う。そこで勝負が決してしまうこともたくさん見てきたのでたくさん準備してきています。これは昨日、今日始まったわけではなく、ずっと課題だと思っているしそこで勝負ができるように準備をしている。それをチーム全体でも準備ができる期間があるというのはすごく素晴らしいことだと思います。

──西谷良介選手と組んでシュート練習をしていましたがその目的は?

シチュエーションだけ切り取ると、チームとして第2PKをすごく大事にしていて、第2PKの練習をしている反面で第2PKを蹴らない選手たちは個人練習をしていいということで、ボレーシュートの練習をしていました。国際試合においてチャンスはなかなか多くないですし、4対4で相手を崩してゴールを取るというのは、大会を通しても何点取れるか分からないところ。やはりセットプレーがゲームを分けると思っていますし、その中で自分のところにボレーシュートのボールが来ますし、打つ機会も多い。そこで点が取れるのか取れないのかで、順位だったりチームがどこまで上にいけるかが決まってくる。そこに関してはフィジカルトレーニングと同様ですが今始めたばかりのものではなく、これはずっと継続してやってきていることなので、それを本番でしっかり結果として表したいなと思います。

──国内のクラブチームとのトレーニングマッチは何試合かありましたが国際試合は去年の2月以降できていませんが代表チームの上積みはどこまでできていると感じていますか。また、7試合予定されている親善試合ではどんなことを確認したいと思っていますか?

国内での練習試合と海外との親善試合は全く違うものだと思っています。そこに関しては自分たちには図り切れない部分がある。ただ、国内での練習試合というのは、国際試合では味わったことのないようなプレッシャーも逆に感じて、僕も代表チームで13年プレーしていますけど、プレッシャーだったり色々なものを感じたことがないような感覚を感じながら試合を重ねた経験が本当にありませんでした。そんな感覚を感じながら試合を重ねた経験はなかったので、それは自分たちにとって力になるかなと思っています。ただ、親善試合はまた違ったものがあるので、自分たちも完成度に自信はありますけど、実際にやってみたらと違うこともたくさんあると思います。そこのところをしっかり修正する時間だと思いますし、それだけの数をこなせるので、そこに対してしっかりアプローチをしていきたいなと思います。

──ご自身初のW杯が近づいていますがW杯へ向けての心境を教えてください。

「やっと来た」という感想です。まだ1カ月以上ありますが、とはいえ、もう1カ月しかないというところで、なかなか先のことまであまり見えていないというのが正直なところで、毎日毎日トレーニングを重ねていくことで、本番に、というところがある。かなり長い間、W杯に向けてやってきましたが最後まで1日1日を大事にしてやっていきたいと思っています。開幕する前に親善試合もたくさん組んでもらえていますし、このコロナ禍で国際試合を1年半以上やれていないところなので、試合をするというところに関しては、かなり離れてしまっている。チームの成熟度は上がっていますがそこをしっかり取り戻していきたい。もちろん想いはすごくありますが、それまでの段階でしっかりいい準備をしていきたいなという気持ちの方が強いです。

ポップコーンを食べながら悔しさを噛み締めた“あの2016年”から5年。「他の人にできない仕事が俺にはある」。皆本晃が臨む集大成|ブルーノジャパンの肖像

──2016年にブルーノ監督が就任して、皆本選手はずっと常連選手として戦ってきましたがこの5年間の積み重ねや特別な想いは?

ブルーノ監督になってから5年間ずっとやってきたことは大きく変わらず、継続してずっと同じようなことに取り組んできました。特にディフェンスのだったりセットプレーに関しては初日からずっとこだわってやってきました。特に強度、ハードワークするというところに関してはずっとやってきたことなので、5年間積み重ねてきた分、それを本番で見せたいなと思いますし、それを見せるだけではなくて、取り組んできたことが間違いではなかったことをしっかり証明する場にしたいなと思います。

──前回大会に出られなかったことで「自分たちが新たな歴史を作るんだ」という思いが伝わってきます。今回のW杯の結果が日本のフットサル、Fリーグに及ぼす影響がかなりあると思いますが今回のW杯に懸ける意気込みを教えてください。

歴史を作るという部分もありますけど、我々の感覚としては「歴史を壊してしまった」という感覚の方が強いので、取り戻さなければいけないという部分の方がかなりある。取り戻すこともそうですし、取り戻すだけではなくてさらに上積みしていくということをずっと言ってきていて、そこまでが自分たちの責任だと思っている。「希望」とか「願望」よりも「責任」というのが重いなと思ってやっています。やはり2016年に負けたことによって、フットサル界が少し停滞した部分が間違いなくあると思っていますしその責任は自分たちにあると思っています。なのでここでしっかり取り返さないといけないとずっと思って5年間やってきました。それをなんとかひっくり返す機会にしたいなと、僕だけじゃなくみんながそう思っていると思うので、結果でしっかり証明したいなと思います。

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