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【日本代表】東アジア選手権の“連勝突破”に確信を持つブルーノ・ジャパン。「今いる最適な選手の集合で、ベストなチョイスになっている」

PHOTO BY軍記ひろし

森村が選ばれ、逸見、平田が選ばれなかった理由は?

──14人のメンバー選考はギリギリまで迷うものだと思いますが、2日前までのかみすセントラルでは、森村孝志選手が高いパフォーマンスを示していました。そういったところも、選考の最後の一押しになっているのでしょうか。メンバーから外れた選手もいますが、当落の決め手となるような要因は何でしょうか?

おっしゃる通り、これまで招集してきたメンバーの人数を考えても、そこから14人を選ぶことが本当に難しくなってきています。ただ難しさがあることこそ、自分たちとしては喜ばしいこと。選考が難しくなるくらいに、力をつけている選手が増えてきているということです。そのなかで最終リストを作るためには、ものすごく多くの観点が必要になります。先ほどお話しした通り、14人のうちの11人は、これまで中核となってコンスタントに支えてきた選手。3人は、これまで呼ばれてきていて、中核に近しい選手。

もう一つはポジションバランスを大事にしています。森村選手の例でいうと、もちろんクラブのパフォーマンスが高いということは一つの要因ではあるのですが、左利きで、アラでもピヴォでも稼働できることは、他のメンバーとの組み合わせ、全体バランスを考える上で重要になりました。それに加えて、他の選手にも言えることですが、当然、クラブでのパフォーマンスは考慮すべき大きなポイントですが、実際に招集して、代表チームでプレーしてもらったときに、対外試合を含めて、その選手の稼働の仕方、パフォーマンスが代表チームに則したものか、適したものになっているかも非常に重要なポイントになっています。

クラブでは活躍して素晴らしいパフォーマンスを見せていて、潜在能力も高いとしても、代表チームという一つのチームとしてどうなのかというのは判断材料になります。そんな状況のなかで、できる限りのFリーグを直接見ていますし、試合を見るということでは、試合のビデオを入手して全試合を見て、どういう状況になっているかをつぶさに追ってきているので、今お話ししていた観点に加えて、現状のパフォーマンスを考え合わせて、頭を絞り続けた結果のリストになっています。ですからきっと、今いる最適な選手の集合で、ベストなチョイスになっていると思っています。

──逸見勝利ラファエル選手、平田・ネト・アントニオ・マサノリ選手については、所属クラブとの兼ね合いで呼べなかったということもあるのでしょうか?

2人については、同じくくりでは話せないところがあります。共通している状況としては、FIFAデイズが21日から始まり、私たちの試合が22日なので、チームを離れることを許されてから試合までが1日あるかどうかというなかでは、タイトな状況があるというところです。

逸見選手については、クラブが今、チャンピオンズリーグを戦っている最中です。それに加えて、ここ最近まで、3カ月強、ケガでチームを離れている状況がありました。今はチームに戻って普通の流れで稼働していますが、ただチーム状況が非常に混み合っているということがあります。そのなかで、清水選手はクラブとの話し合いのなかで、事前キャンプが始まる15日からチームを離れてもいいと言ってもらえましたが、逸見選手はそれを実現できない状況がありました。ですから適した招集にならないという判断です。

平田選手は、FIFAデイズ、チームが選手をリリースしてくれるタイミングが迫っているというところがあります。さらに彼は、チームを移籍してから、私たちが期待している通り、チームの中軸になって活躍して、そのポジションを確固たるものにしようとしているところなので、このまま進んでもらって、その先の機会を狙ってほしいと考えています。

──4年前のアジア選手権でW杯出場権を逃してしまいました。そのことを気にしている選手も多いと思いますが、今回の代表チームで、そのことについてメンタル的なケアや話をされていますか?

その2016年大会の直後に私は来日して就任したのですが、そのときから次のサイクルを見据えたときに、働き掛けが必要だなと思いながら、それ以来、働き掛けを続けてきたことでもあります。

ただ一方で、重要なことは、選手がナーバス感を持って、そこに飲み込まれそうな感じがする、あるいはそういう兆候を見せている選手は、この最適なメンバーに入っていないですし、入ってこれません。2016年のことは過去のことです。過去を忘れてはいけないですし、分析して学ばないといけないですが、過去であることは厳然たる事実です。私は新しいサイクルから就任して、この新しいサイクルのなかでの最高を目指していくというマインドで来ています。その視点で選んで、一緒に働いて、取り組んできた選手たちがこの14名ということを考えると、その部分についてはずっと意識して取り組んで、乗り越える準備ができた選手、最適な選手だと確信しているので、このメンバーと一緒にそれを変えていきたいと思っています。

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