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清水和也はなぜ、日本に復帰したのか?スペインでの大活躍からFリーグへの復帰……アジアカップ優勝を成し遂げた怒涛の半年間

PHOTO BY高橋学、勝又寛晃

日本復帰を果たした清水和也は、日本代表の一員としてアジアカップを戦った。

世代交代を図る代表チームにおいて、攻撃の中心選手としての期待がかかっていたが、清水自身はなかなかゴールを奪えずにいた。

そんな時にピッチ内外で支えてくれたのは、同世代の仲間たちだった。

グループリーグ突破がかかった第3戦のベトナム戦では2ゴールの活躍を見せ、グループ1位での突破に貢献し、イランとの決勝戦では貴重な同点ゴールを決めてみせた。

結果的に大事な場面でゴールを決めた清水の活躍もあり、2014年以来となる8年ぶりの「アジアカップ優勝」というタイトルを獲得した。

意外にもこれは、清水がフットサル選手として獲得した初めてのタイトルだった。

清水和也、得点王獲得なるか?ABEMAで生放送


アジアカップ優勝を経験して

──アジアカップを終えて、余韻や心の変化は?

いまだに写真や映像を見返すと、すごく鳥肌が立ちます。それだけ壮絶な大会だったと個人的には思っています。普段、フットサルを見ない層の方も「決勝を見た」という方が多く、DAZNの関係者の方と話す機会があったのですが、「すごく良かったです。ありがとうございます」という声をいただけて、優勝したことは嬉しいですけど、周りの反応が変わった実感もあります。

──“終わり良ければすべて良し”な大会ではありつつ、かなり大変な大会だったと思います。

初戦というのは皆さんもそう思ったと思いますけど、「負けるはずがないだろう」という気持ちをほとんどの人が持っていたと思います。試合が進むにつれて自分たちで難しくしてしまったなというところがありました。失点のエラーもありましたし、決めるべきところで決めきれなかったというところもありました。でも、そこがすべてだったのかなと思います。終わった後は焦りもありましたが、言い方が正しいかは分かりませんが“グループリーグの1試合を落としてしまっただけ”と捉えて、うまく切り替えられた部分もあります。そこから自力でグループ1位になれましたし、インドネシア、ウズベキスタン、イラン、すべての試合が緊張感のあるなか、どっちに転ぶか分からない展開でした。ただ初戦の負けがあったからこそ、自分たちはそれを教訓にできて、リードされても焦らない、絶対にひっくり返せるという気持ちにうまく切り替えられたかなと思います。

──グループリーグの第3戦は本当にプレッシャーがかかっていた中で、清水選手が2点を決めて、チームを勝利に導きましたが、今まで以上にプレッシャーかかる試合になったのでは?

これは個人的な話ですけど、一番プレッシャーを感じていました。グループステージ突破はできると思っていましたけど、自分が果たして点を取れるのかと。それはSNSを含めた周りの声がダイレクトに入ってきてしまう時代ですし、そこは避けては通れませんでしたし、期待されていると感じました。でも、そういう自分に対して同じセットの石田健太郎や上村充哉、金澤空がすごく支えてくれました。彼ら3人が常に自分を見ながらプレーしてくれた結果、点を取れたので、セットのみんなにもそうですけど、最後に背中を押してくれたチームメートには改めて感謝したいと思います。

──大事な場面でゴールを取れたというのは、自分でも結果を残せたと感じますか?

大会を通して3点というのは、「足りないだろ」という人もいれば「非常にいいパフォーマンスだった」という人もいます。ただ自分としては3点で満足してないですし、あそこで決め切っていればというタラレバが出てしまう部分はあります。ただ、大事なところで点を決めることができたというのは、自信にもつながります。振り返ってみると、過去には常に先輩のピヴォがいて、自分がいるという立ち位置でした。今大会は僕と一つ年上のマサ(平田・ネト・アントニオ・マサノリ)で、同じ年代のピヴォしかいない。かかるプレッシャーや責任の大きさを改めて感じたので、そういったものを背負い続けるというのは、間違いなく自分たちに課されたミッションですし、やらなければいけない使命。今大会は3点で優勝できたということをポジティブに捉えていますけど、もっともっと進化しなければいけないと思っています。

──清水選手は若い頃から日本代表に入っていて、最初の頃というのは先輩の背中を見ながら自分の良さを出せていました。ですが、W杯後から世代交代が進んで、自分が引っ張らなければいけない立場に変わり、破らなければいけない殻が今大会ではあったように感じます。清水選手のキャリアでターニングポイントになったのでは?

おっしゃる通りですね。以前までは自分は勢いを作る立ち位置だと思っていました。エースとして仕事をしてくれるピヴォの先輩たちがいましたが、今回は勢いを作るのも自分でしたし、大事なところで点を取らなければいけないのも自分だと思っていました。もちろん、一人じゃ何もできないので、セットとしてたくさん点を取れたというのはポジティブなものでした。しかし、1stセットに長い時間プレーしてもらっていた部分がありましたし、パワープレーの特殊局面では1stセットの出場時間を伸ばしてしまった反省点も僕らにはあります。だからこそ自分たちの成長が求められていたなか、スコアとして結果を残せたのは大きかったですし、各々が与えられた役割を全うできた大会だったと思います。この結果を自信にし、この先につなげていかないといけないと改めて思いましたね。

──スペインにいた時はクラブの事情で代表活動に参加できないことが多かったですが、日本にいることで多く参加できます。

そうですね。そこが一番のメリットで、やはりコロナの影響というのがすごく大きくて、向こうにいた時は日本に帰ってこられない期間が長かった。そういった意味では代表に帯同したい思いが強かったです。日本にいればそういう制限はありません。アジアカップはFIFAデイズと被らないことが多いので、それは向こうにいた時はかなりストレスでしたね。エルポソ時代は2部リーグだったので、監督の意向もあり出してもらえましたけど、1部に行ってしまうとチームの軸として考えてもらっていることが分かってうれしい反面、うまくやってほしいなというところもありました。非常に歯痒い思いをしましたが、こっちに帰ってきたからこそ、こういう大会に出られたというのもあります。また、そこで成長できたというのは非常に大きかったと思います。

“フウガの清水和也”が目指すもの

──では最後に、改めて今シーズンの目標を教えてください。

チームの目標と、個人の目標を考えています。チームとしては、昨シーズンのリーグ戦で7位という悔しい結果になりました。僕はフウガへの思いが強いですし、スペインにいる間も常に、結果だけではなく選手やチーム状態を把握していました。このチームは、プレーオフにいかないといけないと思っています。フットサル界を盛り上げるためにも、名古屋や上位陣に勝つストーリーを見せないといけない。くらいついて、必ずプレーオフに進みます。

──個人としては?

自分にできるのは、得点でチームに貢献することです。それと、苦しい時に常にチームを奮い立たせられる選手でありたいなと。それも一つの特殊能力だと思っています。「こいつにボールを預けたらなんとかしてくれる、どうにかしてくれる」という、味方の希望の光になることで、どんな状況でもチームは折れないと思いますから、その役割を担っていきたいですね。数字としては、リーグで20点以上取ると公言しているので、そこも狙っています。

──清水選手の一番得意な得点パターンは、ピヴォで受けてターンをしてフィニッシュ。

それができれば早いですよね。それを狙ってはいますけど、セットプレーやいろいろなバリエーションで点を取らないと、Fリーグではできても代表でできなければ意味がないですし、型は何個持っていてもいいと思っています。それこそ知晃(渡邉知晃)さんなんかはいろいろなパターンで点を取れていました。最終形態はああなっていきたいですね。知晃さんはガッツリ前に張るというよりは、ウザいところに顔を出してくるので、そういう能力も欲しいですね。

──今後、自分とチームをどのように上げていこうと考えていますか?

自分としてはチームでは先頭を走って、みんなを引っ張っていける存在になっていかないといけないです。それは代表でも一緒で、自分からどんどんやっていかなければいけないというのは、昔からあまり変わらないですね。ただ、具体的にどうしていくかとなると、ひたすら得点を取り続けるしかないのかなと思いますし、そこにどれだけ自分が真剣になって取り組めるかというところで、また変わってくると思います。その意味では「一戦一戦、どんな形でもいいから点を取る」という気持ちが強いですね。僕自身はどんな環境にいても自分自身が強い気持ちを持って取り組んでいければ、あまり環境は関係ないのかなと思っています。

──すみだはスペインのような地域に密着したチームになれると思っているのですが。

そう思います。僕が帰ってきたことで、周りからの見られ方も変わってくると思います。自分の振る舞い一つでスポンサーが増えもするし、逆に、減る可能性もある。自分の行動には常に気をつけていますし、フウガにはスクールとアカデミーで600人近くの下部組織があります。ピラミッドの一番上にいるトップチームの選手は、その子たちにとっての憧れでもありますから、結果だけではなくチームにいい影響を与えられる選手でいなければいけないと感じています。ゆくゆくはこのフウガでも自分みたいに早くからFリーグデビューをして、海外に行ってまた帰ってくるという形が生み出せればいいなと思います。

──自分がクラブの象徴になる。

スペインに行ったこともそうですけど、振り返ると、先人が築き上げてくれたFリーグの歴史や道を、僕らが継承していかないといけない。リーグを盛り上げられるように、自分が象徴になっていかないといけないという思いで日々取り組んでいます。地域密着もそうですし、Fリーグを楽しみにしている人を墨田区から増やしていきたいと思っています。

第21節試合日程

1月27日(金)

時間/会場 カード 解・実 試聴URL
17:15
横須賀
横浜 vs すみだ 解:北原亘
実:辻歩
ABEMA
19:30
立川泉
立川 vs 長野 解:北原亘
実:辻歩
ABEMA

1月28日(土)

時間/会場 カード 解・実 試聴URL
11:30
丸善
大阪 vs 北海道 解:横江怜
実:福田悠
ABEMA
13:30
大洲
大分 vs 湘南 解:横江怜
実:福田悠
ABEMA

1月29日(日)

時間/会場 カード 解・実 試聴URL
13:00
稲永
名古屋 vs 町田 解:稲葉洸太郎
実:中島孝
ABEMA
15:30
北九州
北九州 vs 浦安 解:稲葉洸太郎
実:中島孝
ABEMA

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