8月10日から13日かけて、Ｆリーグ2023-2024ディビジョン１第12節が各会場で開催された。

約1分間で3得点をマーク

8月11日には、千種スポーツセンターで名古屋オーシャンズとバルドラール浦安が対戦した。

5月のオーシャンカップでは1-5、7月のリーグ戦では2-6で名古屋に敗戦していた浦安が、今シーズンベスト級のゴールを生み出し、“絶対王者”をあと一歩まで追い込んだ。

序盤からアグレッシブな守備から得点を狙う浦安は、敵陣深くまでボールを追いかけショートカウンターでゴールを狙い、相手の強烈なピヴォにも、フィクソの石田健太郎やディドゥダが適切に対応し試合を進める。

スコアが動いたのは第1ピリオドの9分、イゴールからのパスから、本石猛裕が反転シュートでネットを揺らす。

さらに、貴重な先制点からわずか30秒後、自陣内でのキックインをイゴールが受け取ると、右サイドを走っていた加藤竜馬に浮き玉を供給し、このパスを加藤が右足を上げて中に折り返す。ゴール前に走り込んだ本石はシュートモーションに入っていたものの、直接ゴールを狙わず左サイドにパスを送り、フリーの状態で詰めていた石田がゴールに流し込んで追加点を奪取。イゴールの起点からすべてのパスをダイレクトでつなげ、シーズンベストの華麗な連係で名古屋を翻弄した。

勢いづいた浦安は10分、右サイドの本石からの折り返しを長坂拓海が押し込み、約1分間で3ゴールをマーク。「完璧」と言える試合運びを見せ、3-0で第1ピリオドを終えた。

続く第2ピリオドには、試合再開直後にパワープレーを仕掛け、相手と駆け引きをしながらリードを保つ。

しかし28分、35分、38分にアンドレシートのハットトリックで同点まで追いつかれ、浦安は勝ち越しゴールを決めることができず。勝利は目前で逃したものの、7年ぶりに名古屋から勝ち点1を獲得した。

スコアレスから4点差ゲームへ

8月13日には、町田市総合体育館にてペスカドーラ町田と立川アスレティックFCが対戦した。

ここまで粘り強い守備で勝ち点を積み上げる町田だが、今節も相手の攻撃を耐え凌ぎ、持ち前の「勝負強さ」を見せつけた。

連戦を戦う立川に対し、7月30日の名古屋戦の敗戦から2週間ぶりのリーグ戦に臨む町田は、野村啓介のミドルシュートで試合をスタート。3分にはクレパウジ・ヴィニウスが自陣からゴール前まで持ち込み、強烈なシュートを放つも、GK檜山昇吾に阻まれる。相手陣内に侵入しキックインやコーナーキックでチャンスを得ながらも、ラストパスがずれゴールには至らず。逆に第1ピリオド10分過ぎからは、相手のプレスとパス回しに苦しみ防戦が続く。ジオヴァンニの好セーブで失点こそ逃れたものの押し込まれる展開を凌いで、0-0で試合を折り返した。

第2ピリオドも拮抗しスコアレスで時間が過ぎるなか、試合が動いたのは第2ピリオドの32分、ペナルティエリア付近で野村が倒されPKを獲得すると、ヴィニシウスが決めきり、待望の先制点を奪う。続けてゴール前で野村の足元からこぼれたボールを、伊藤圭汰がゴール右隅に突き刺し追加点をマークし、一気に2点差に広げる。

さらに36分、相手のパワープレーに対し気迫のプレスでボールを奪った髙橋裕大が、無人のゴールに流し込み3点目を決めると、残り30秒での野村のダメ押し弾で試合は終了。スコアレスから4ゴールを重ね、暫定2位に再浮上。消化試合が1つ少ない状態で、名古屋との勝ち点差を2に縮めた。

■試合結果

8月10日（木）

8月11日（金）

8月12日（土）

8月13日（日）

■順位表

■次節試合日程

9月1日（金）

9月2日（土）

9月3日（日）