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2021.09.01

【日本代表/WEB取材】「スペインからのリスペクトを感じた」2019年の大敗から大きな手応えを感じるブルーノ監督

PHOTO BY松岡健三郎

9月14日に行われる、FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021の開幕戦に向けた調整を続ける日本代表。8月31日には4カ国親善対抗大会でスペイン代表と対戦し、世界の強豪を相手に0-2の惜敗となった。

2019年に行われたスペイン遠征の2試合は0-3、1-9と内容も結果も世界トップレベルとの大きな差を感じた。今回の対戦から一夜空けて、会見に臨んだブルーノ・ガルシア監督は、チームとしてのディフェンスを高く評価。相手の強力なピヴォを抑えたフィクソだけでなく、チーム全体としてのディフェンスが機能した結果だとの見解を示している。


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2019年の対戦から前進を示せた

──前回の記者会見から1週間が経過したが、この間のチームの状況は?

一年半以上空いて行なわれた日本代表のゲームだったが、まずは試合ができたことが素晴らしいかった。長くフルメンバーで集まることができなかった状況だが、久しぶりに集まって強化できたことはすごくポジティブ。

必ずしも結果が伴う一連のゲームではなかった。しかし対戦相手を見ると、現在の世界チャンピオンであるアルゼンチン、ヨーロッパチャンピオンのポルトガル、過去2回世界王者に輝いているスペイン、他にもベトナムやベネズエラなど力をつけている新興勢力と対戦し、いろいろなスタイルを体験できた。

ゲームの中身も確実な成長を感じられているし、ポジティブな期間を過ごせている。結果が伴っていない部分についても要因が明らかで、新しいものではない。そこは残り2週間でさらに磨き込む部分であり、緩めずに準備していく必要がある。目標であるW杯を最善の状態で迎えられるように準備を継続する必要がある。

──監督の言葉を借りるとここまでの『移行期』から今後は『実現期』に入る。移行期の達成感や実現期の展望は?

今は、日本のフェーズで積み重ねてきたものを、試合に向けて移行を図る期間。この移行期はリトアニアに入っても、本番の実現期に至るまで残っている。リトアニアでやることは、詳細の洗練。チャンスを作れているが点が取れないなどいくつかの側面があるが、そういう課題を改めて浮き彫りにして最後の磨き上げをする。長く試合ができなかったため、そういった磨き込みができていない。この残りの2週間で仕上げて100%にして実現期に向かうように考えている。

──逸見勝利ラファエル選手や清水和也選手といった海外クラブに在籍する選手や毛利元亮選手やオリベイラ・アルトゥール選手などの新しいメンバーがいるなかで成熟度は?

非常に速い適応していて、チームの力になって躍動している。逸見選手は、代表に呼ばれてから長いが、海外クラブ所属ということもあり、清水選手と同様に1年半ぶりの合流となった。彼らの再適応は急ピッチを要する状況だ。それは毛利選手やアルトゥール選手も同じで、非常に速いピッチで適応して、成熟が求められている。

また彼らはアラ、ピヴォ、フィクソとそれぞれのプロファイルは違う。そこを加味して、仲間のサポート、テクニカルスタッフのサポートもあって順応が速くなっている。いい適応ができていると評価しているし、とても満足だ。

──アンゴラについてお聞きしたい。日本が2-3で敗れたポルトガルを相手にアンゴラは3-4で敗れた。大事な初戦の相手について、どのあたりが勝つためのポイントになるか?

アンゴラの事前評価はたくましさを持ったチームだということ。ベネズエラに5-2で勝利し、ウズベキスタンともすごい試合を演じている。チームの特徴としては、トランジション、カウンターが速い。一対一の質が高い選手が揃っている。

われわれがそれに対抗するためには、ポゼッションを高めてボールを動かす。それによって相手の得意なカウンターの隙を与えないこと。もう1つは、相手の武器である一対一のクオリティに依存した攻撃への対抗。注意深く網を張って、個のディフェンスやコレクティブなディフェンスを行なうことで対抗できると思っている。

──昨日のスペイン戦では清水選手が欠場していた。2019年の際にも欠場していたが、それは清水選手がスペインでプレーしていて、どれくらいのプレーができるか把握しているから?

清水選手の欠場は単純にメディカルの判断でストップとなった。W杯の重要なゲームならば、リスクを負って出場してもらうこともあるが、今はそうではないと判断して欠場させた。単純に2日前のトレーニングで足首にダメージを受けたから。

2019年のスペイン戦も全く同じ。当時の彼はエルポソBに所属していたが、集合前の最後の試合でケガをした。われわれとしては戦略性を持った欠場ではないが、結果的に秘密兵器として温存できたことになるかもしれない。

──2019年のスペイン戦ではソラーノにやられていた。しかし今回はフィクソに星龍太選手やアルトゥール選手が入って抑えていた。さらにGKの2人が素晴らしいプレーを見せていたが、守備の評価は?

非常に、非常に、非常に素晴らしいディフェンスができた。失点はCKと第2PKから生まれたが、それ以外の時間はディフェンスが機能してスペインの攻撃を封じた。これは前回の対戦からの前進を示している。

スペインは攻撃力が強みで、話に上がったソラーノ意外にもラウール・ゴメス、ラウール・カンポスなどモビリティを使ってくる違うタイプのピヴォがいる。その他にもアドリ、チノといった一対一に非常に強い選手たちを揃えていて、そこから繰り出してくる多彩な攻撃やオプションに対抗するのは難しい。しかし昨日は、総合的に見ても守備で対抗できた。これは素晴らしいこと。

フィクソだけの問題ではないが、2019年の対戦で多くを学びそこから前進できたことを示せた。何よりも自分たちを心理的に前進させてくれるゲームだった。そして相手からのリスペクトを感じられた。守備に関しては非常に良かったと思っている。特にGK2人は、最後方から守備を固め、最後の砦として機能してくれていた。トータルで守備は素晴らしいと思っている。

付け加えると、ピヴォへの守備で言えばフィクソの対抗が際立って見えるが、そこだけではない。昨日のゲームでは、誰か個別の選手が機能したからではなく、アラのドリブラーに対してカバーリングやサポートが光ったからこそ成立したののだ。

それ以外にも吉川(智貴)選手が、1試合を通じてアドリをマークして仕事をさせなかった。チームのガイドラインに沿ったコレクティブな機能があったからこそ成立した。最終的にGK含めた守備が機能したゲームだと見ている。

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