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作成日時:2021.09.28
更新日時:2021.09.28

スペインとイランが敗退!! 準決勝はポルトガル対カザフスタン! |「36歳の魔術師はゲームメーカー」動画&解説|W杯14日目

PHOTO BYFIFA/Getty Images

9月27日、FIFAフットサルワールドカップ2021の14日目、この日はノックアウトステージ、準々決勝の2試合が行われた。

第1試合は注目のカード、スペインとポルトガルが対戦し、ポルトガルが勝利した。

この試合、第1ピリオドから互いにチャンスを多く作るハイテンションなゲームとなる。0-0で迎えた終了間際にスペインが第2PKを獲得し、アドリが蹴るも右へ外してしまい、スコアレスで折り返す。両ゴレイロの堅守がゲームを引き締める。

第2ピリオドはスペインが2点を先行し試合を優位に進めるも、そこからポルトガルも意地を見せ、同点に追いつく。スペインは、ラスト1秒でコーナーキックからオルティスが蹴り込んだボールにアドルフォが合わせるもポスト直撃。このまま延長戦へ。

延長第1ピリオドにオウンゴールという、思わぬ形でポルトガルがリードを奪う。延長第2ピリオド開始からパワープレーに出たスペインに対して、パニーのパワープレー返しでポルトガルがリードを2点に広げる。このリードを守りきったポルトガルが勝利し、準決勝進出を決めた。

準々決勝最後の試合となった第2試合は、イランとカザフスタンが対戦し、カザフスタンが勝利した。

イランは、過去にカザフスタンに負けたことがないというこの対戦カード。第1ピリオドは、ピヴォを起点とした素晴らしい連携からの2ゴールでイランがリードして終える。

第2ピリオド、意地を見せたいカザフスタンはイギータの攻撃参加を織り交ぜながらリズムを作り、2点を返して同点に追いつく。そして残り2分を切ったところで、コーナーキックからタユナンのゴールでついにリードを奪う。

直後にイランはパワープレーを開始したが、最後まで集中して守りきったカザフスタンが勝利し、史上初の準決勝進出。

アジア勢で唯一、準々決勝に残っていたイランだが、2大会連続のベスト4進出とはならなかった。

この結果により、準決勝進出の4チームすべてが出揃った。

ポルトガルvsカザフスタンの欧州対決、ブラジルvsアルゼンチンの南米対決という準決勝の組み合わせになった。


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■準々決勝 スペインvsポルトガル|試合ハイライト(引用:J SPORTS)

2018年のUEFAフットサル選手権決勝と同一カードとなったこの試合は、第1ピリオドを0-0で折り返し、第2ピリオドにスペインが2点をリードする展開に。ここからポルトガルも反撃し、同点に追いつく。

延長第1ピリオドにオウンゴールでポルトガルがついにリードを奪うのだが、このオウンゴールにつながったリカルジーニョのプレーを解説したい。

オウンゴールを誘発したリカルジーニョのパス精度!

名古屋オーシャンズでもプレーしたことがあり、世界的にも有名なリカルジーニョを知っている人は多いだろう。

日本でも数々の記憶に残るプレーでファンを魅了してきた。リカルジーニョが出場するFリーグの試合には、ホーム、アウェー関わらずたくさんの観客が詰めかけていた記憶がある。

リカルジーニョといえば、華麗な個人技やドリブルというイメージが強いかもしれない。しかし、今大会でのリカルジーニョはパスを散らしながらゲームをコントロールする、ゲームメーカーとしての役割を担っている。

リカルジーニョが日本で最後のプレーしたのは2012-13シーズンのこと。当時27歳だった彼も今や36歳、これが4度目のW杯である。

ここまで2ゴールとゴール数こそ多くないが、多くのアシストでゴールを演出している。あまりイメージがないかもしれないが、リカルジーニョはパスも本当にうまい。

延長第1ピリオドの43分に、オウンゴールによってポルトガルがこの試合初めてのリードを奪うのだが、このオウンゴールを誘発したのがリカルジーニョだった。

スペイン陣内に押し込んだポルトガルの最後尾でボールを持っていたリカルジーニョ。ジョアン・マトスが左サイドから中央へ走り込んできた動きとわずかなスペースを見逃さず、軽く浮かせたパスをスペースに出す。

このボールに対してジョアン・マトスのマーカーではなかったホセ・ラヤがカバーリングし、クリアしようとしたボールがうまくミートせず、味方ゴレイロの頭上を抜くループシュートのような形になってゴールに吸い込まれた。

コートサイズが小さいフットサルの攻撃においては、狭い中でもわずかなスペースを見つけ、そこをうまく利用していくことが求められる。そのためには精度の高いパスが要求される。リカルジーニョの技術が光ったシーンだ。

相手のミスによる得点かもしれないが、リカルジーニョが再三にわたって決定機となるパスを供給し続けていたことが生んだゴールだった。

キャプテンとして、ゲームメーカーとしてポルトガルを牽引するリカルジーニョがポルトガルを史上初の決勝へ導くのか、注目したい。

試合の結果は以下のとおり。

 

9月27日|大会14日目の結果

[準々決勝]
??スペイン 2-4 ??ポルトガル
??イラン  2-3 ??カザフスタン

 

[準決勝日程]
日本時間
29(水)26:00 ??ブラジル - ??アルゼンチン
30(木)26:00 ??ポルトガル - ??カザフスタン

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