更新日時:2026.08.20
【日本女子代表】W杯女王・ブラジルのゴールをこじ開けた選手、中村みづき。新チームで見せた、最年長の意外な振る舞い「次のW杯を見据えすぎない」

PHOTO BY本田好伸
フットサル日本女子代表は、8月5日から8月9日にかけて国内トレーニングキャンプを実施。2025年12月のFIFAフットサル女子ワールドカップを終え、須賀雄大監督が退任し、今年5月に上久保仁貴監督、加藤正美コーチの就任を発表した。
新チームへと移行して最初となる今回の活動には19名が選出。活動当初、30歳で最年長選出となったのが中村みづきだ。2025年は、女子Fリーグにデビューすると、瞬く間にワールドカップのメンバー入り。アジアカップを戦っていない唯一の選手としてピッチに立った。かつて、世代別のサッカー日本女子代表の経験もある中村は、W杯で日本が敗れた準々決勝・ブラジル戦でゴールネットを揺らしてみせた。公式記録ではオウンゴールとなったものの、世界最高峰の舞台で大きな爪痕を残した。
共に世界で戦った仲間の多くが去るなか、新体制で迎えた代表チームで彼女は、何を考えていたのか。
7日に行われた合宿3日目に話を聞いた。
取材・文=本田好伸
目の前のことにまず全力で取り組む

──ここまでの活動はどんな感触ですか?
攻撃面でも守備面でも、チームではやらない戦術もありますし、新チームとなり、味方として初めてボールを受ける選手も多いので、そうした意味では難しさも感じています。
──ワールドカップが終わり新チームとなりました。再びメンバーに呼ばれ、どのような気持ちで参加されていますか?
前回のW杯は、(5月にアジアカップを戦ったメンバーに入っていなかったこともあるため)私が最後に入れさせてもらった感じでした。その意味では、自分も一緒につくり上げてきたわけではありません。そこを踏まえて、今回はここから築いていくということで言えば、もちろんその自覚はありつつも、あまり気負ってはいません。
若いメンバーも多いので、そうした選手たちの勢いに負けないように、自分の価値をちゃんと出せるように頑張っていこうと思っています。
──最年長を意識することも?
あまり意識しないのですが、みんなが敬語で話しかけてくれるので、上なんだなって(笑)。ただ、プレーでは悪い意味で最年長だと感じさせないように、自分も勢いとパワーをもってやっていきたいなと思っています。

──女子Fリーグのデビューから一気にW杯メンバーまで駆け上がったこの1年は激動の日々だったのではないでしょうか?
たしかに激動の1、2年でしたが、ちゃんと1日1日を見ながら過ごせた結果だったのかなと思います。なので、このタイミングでまた呼ばれたことはすごく誇りに思いますし、うれしい気持ちもあります。ただ、あまり考えすぎないというか、次の4年後のW杯などを見据えすぎないというか、本当に1日1日を大切にしていきたいです。
──選手が「1日1日を大切に」という話は聞きますが、簡単なことではないと感じています。どのように培われてきたのでしょうか?
私自身、すごく心配性なんです。もともと、起こりもしない先のことを考えて不安になってしまうタイプなので、意識的に目の前のことだけを考えるようにしています。あまり先のことを考えると本当に疲れちゃうので、本当に今日のことだけ、これだけを頑張るというふうにマインドセットしています。計画性がないとも言えるかもしれないですが、目の前のことにまず全力で取り組むということをこの数年は特に意識しています。

──年齢も上がってくるなかでこの先のキャリアを考えることもあるのではないでしょうか。それでも1日1日と考えられる。
そうなんですよね、そこがちょっと難しくて。女性ということももちろんありますし、みなさんライフプランは考えますよね。最近、そうしたことを考えていた時期はあるのですが、でも、考えても仕方がないというか。
だから、このタイミングで呼んでもらい、評価される機会をいただいているので、あまり先のことは考えていません。まずは、自分がきちんと評価してもらえるように。そうは言っても調子の良し悪しもあると思うので、それに一喜一憂しないこともマインドセットしながらやっていけたらなと考えています。
──監督やコーチ、メンバーもガラッと変わりました。今のチームはどうですか?
新体制ということなので、本当にフラットな立場ですよね。みんなオン・オフがしっかりしていて良い雰囲気です。見てもらってもわかると思いますが、コミュニケーションもすごく取れています。

──今回の合宿は誰と一緒ですか?
(井口)優ちゃんです。
──これまで接点は?
全くなかったのですが、すごく話しやすいですよ。他の選手も含めてみんなと話しやすいですし、スタッフを含めてすごくフレンドリーな人たちが多いかなと思います。
──中村選手をいじってくるような選手は……?
岩崎(裕加)くらいですかね(笑)。
──やはりと言いますか(笑)。ただ、そういうからまれ方もありがたかったり?
それはあります。最年長だからとか、距離を置かれるようなキャラではないので、全然いじってもらって大丈夫ですと、この場を借りてお伝えさせてください(笑)。
──立川アスレティックFCレディースからは唯一の選出となります。先ほど、「目の前のことに集中する」という意味では、あまり気負ってはいないのかなとも思います。ただ、何かを背負う気持ちもありますか?
立川も、代表も、引っ張っていかないといけないとは思っています。ただやはり、あまり考えずにやっています。それでも、W杯を経験しているという意味でも、その経験をしっかりとプレーに生かさないといけないことは自覚しています。背負いすぎず、自分の中でバランス良くできたらいいなと思っています。

▼ 関連リンク ▼
- 【2026-27最新情報】女子Fリーグ|試合日程・結果・順位表|会場・チケット情報|放送予定|FリーグTV
- 【日本女子代表】新チーム19名が発表!15歳・田中夢を含む4名が初招集、W杯後8カ月ぶりに始動
- 浦安、神戸、西宮が開幕からの全勝をキープ!ホーム開催の北海道&接戦制した流経大は今季初勝利【女子F第6節|試合結果&順位】
- 新戦力躍動の宇部が連勝達成!浦安、神戸、西宮が全勝キープ。逆転勝利のすみだは3連勝【女子F第5節|試合結果&順位】
- 日本女子代表・松本直美がスペインリーグ挑戦へ!「覚悟を持って闘ってきます」浦安でのラストマッチは8月1日
- 昨季得点女王&立川の背番号10・松木里緒が自身初の海外挑戦へ「今しかできない挑戦を選択しました」














