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2020.10.11

【日本女子代表/WEB取材】すみだ、浦安に完封勝利を収めアジア選手権を想定した3日間のキャンプを締めくくった木暮賢一郎監督。「選手層の厚みを感じられた合宿だった」

PHOTO BYSAL編集部

フットサル日本女子代表は10月9日から3日間、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを実施。最終日となる3日目の午前中にはフウガドールすみだレディースと、午後にバルドラール浦安ラス・ボニータスとトレーニングマッチを実施。すみだに4-0で、浦安に3-0でそれぞれ勝利を収めた日本女子代表。

浦安との試合後、WEB取材が行われ、木暮賢一郎監督がインタビューに応じた。来たるアジアの舞台に向けて行われたこの3日間での活動の手応え、戦術の浸透度から期待の新戦力に対する評価を語った。

※トレーニングマッチの得点者及び得点時間は以下のとおり
1試合目   vsフウガドールすみだレディース
○4-0
7分平井成美、14分玉川華帆、18分江口未珂、23分筏井りさ

2試合目   vsバルドラール浦安ラス・ボニータス
○3-0
1分江口未珂、28分江川涼、38分江川涼

上手い選手ではなくいい選手になってほしい

──3日間の代表活動を終えて。

一生懸命やってくれたなと。そしてフットサルへの想いや活動できる喜びを感じれたことはすごく嬉しかった。延期になってしまった2020年のAFC女子フットサル選手権の想定で、3日間のトレーニングもハードに行いましたが2日間のトレーニングが予選リーグ。今日行った午前中の(フウガドールすみだレディースとの)練習試合が準決勝、午後のゲーム(バルドラール浦安ラス・ボニータス戦)が決勝というシミュレーションをして臨みました。そういう意味では、3日間の2試合を含めたセッションはプラン通り成し遂げてほしかった形を選手は努力してくれて、ひとまずキャンプの目標はクリアできたと思っています。

──練習試合2試合を無失点で抑えられた要因は?

先ほども言ったように意図的にフィジカル的にも心理的にも本番を想定した負荷がかかった中、一番は(過酷な条件に)コミットしてくれたこと。我々スタッフが設定したハードルを乗り越えようと、全員が強い意志を持って取り組んでくれたことが無失点での勝利につながった。戦術的なものとかトレーニングということ以上に、選手たちのマインドはゲームに対していい影響力があったと思っています。

──この合宿を通じて木暮監督がチームに浸透させたかったこと。またそれが今日のゲームでどれくらい浸透できたかの手応えは?

大きく分けて2つあって、1つは2018年の立ち上げた中から活動ごとに新しい選手であるとか、いろいろな選手の枠を増やしながらモデルを浸透させていく作業を繰り返してきています。今回で言うと2018年を戦ったメンバーは19人中6人で、一番若い選手は17歳。そういう意味でリストを広げながらも戦術的な浸透だったり、女子代表のゲームモデルというものを多くの選手が理解している状況が起きています。「いつアジア選手権が開催されても、どんなことがあってもいい選手を14名連れていける状況にしたい」と選手たちに言ってます。連れていける選手が14名しかいないのではなくて、選ぶのは困るけれどベストな選手を20名とか25名くらい連れていけるような選手層の厚みを感じられた合宿だったと思います。

失点が0だったのは一つ良かったと思いますけど、自分は攻撃的な監督で攻撃が好きだと常々言っています。要求レベルとしてはより多くのチャンスがあったことは事実だと思うので、3点、4点で満足ということではなく、5点目、6点目を決め切るために、各クラブに選手たちが戻ってゴールを奪うことに選手たちはより強い意識を持ってほしい。ですが全体のところで言うと選手たちの取り組みに対して満足していますし、素晴らしい活動で終えることができたと思っています。

──常連以外のメンバーでは17歳の玉川華帆選手や32歳で初招集となった筏井りさ選手がフウガドールすみだレディース戦ではゴールを決めています。彼女たち新戦力になってくるであろう選手の評価は?

戦術的な要求含めて、非常に負荷が高いとは思っています。初めて一緒にプレーするチームメート、初めての監督、今まで経験してきたものとは違ったタイプのトレーニングで、2部練習とか、日常とは違う環境でプレーすることが難しいのは自分も選手だったのでよくわかっています。ですがその中でも取り組もうとする非常にいい姿勢を見せてくれました。それは今名前の挙がった選手だけでなく全員です。もちろん何回も代表に一緒に選ばれたことのある選手とは入り口の時点では理解の差はあると思いますが、事前に準備をしてきてくれたプレーブックを含め、よく準備をしてきてくれたなと思っています。初日のトレーニングを見たときにそういう準備をしてきたのは伝わりました。まずはそれは嬉しかったですし、ここで感じた手応えなのか、悔しさなのか、もっと上手くなりたいという気持ちなのか。そういうものがさらに成長を促すと思うので、この3日間で感じたものをクラブに帰って彼女たちの日常の中で努力をしてもらう。そういったサイクルの始まりとしては非常に良かったと思います。

──昨日、プレーブックを渡されたという話も選手からありました。それを受け取った人、受け取っていない人もラージリスト内にいると思います。木暮監督のフットサルを今後全体へ浸透させるためにはどのように考えていますでしょうか。

毎回の活動の最後に選手たちに伝えていることは2つありまして、1つは言葉で言うと上手い選手ではなくいい選手になってほしいということ。いい選手というのは、どんな監督であっても、どんな状況であっても、違ったチームメートやイレギュラーな環境の中でも自分のプレーというのを常に出せる選手。なのでこういった短い代表の活動内でどれだけ適応できるかというのを見ています。逆に言うと代表活動が終わって自クラブに戻るときには、代表モードではなくクラブのやり方だったり、クラブの中でパフォーマンスを上げてくださいという話をしています。

もう1つは代表選手としてここで感じたことをなんでもいいので還元してほしい。幕張の素晴らしい施設見れたこともそうでしょうし、フットサルの2部練習ができることや、そういったなんでもいいのでここで感じたものを言葉だけでなくて取り組む姿勢で、各クラブに伝達する役割があるということは伝えています。その2つの成果を僕が見れるのは週末のゲームしかない。普段のトレーニングからは見れないので、そういう意味でこの活動が良かったかどうかは、彼女たちのこれから再開するリーグの中での変化なのかなと。自分はゲームを上からか映像で必ず見ていますので、そういう変化が出るのを楽しみにしています。そのときにどれだけ浸透したかが本当の意味でわかるのかなと。プレーブックというのは、プレーブックを作っているモデル変えただけで映像の共有であったりは事前からやっていたものではあります。大きなリストが増えているのは喜ばしいことだと思っています。


【初日トレーニング前インタビュー】

・「明日大会があっても優勝できるチームをつくる。そこが明確な目標」木暮賢一郎監督

・「戦術も、練習や試合への姿勢も、気持ちも全部吸収して帰りたい」藤田実桜

【2日目午前トレーニング後インタビュー】

・「木暮監督の戦術のなかでゴールを奪いたい」江口未珂

・「学びにきたのではなく代表のポジションを勝ち取りにきた」高尾茜利

・「悔いがないくらい毎日準備して、代表活動がなくても準備する」吉林千景

【3日目練習試合後インタビュー】

・「選手層の厚みを感じられた合宿だった」木暮賢一郎監督

・「サッカーとフットサルは互いに生かせる」筏井りさ

・「選ばれると思っていなかったのでびっくりしました」玉川華帆

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